碧いラフレシアの花 その64 | 連載性春小説  碧いラフレシアの花

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好きじゃない人と天国へ行くよりは


好きな人と地獄に行きたい


ある女の子の80年代


それからボーカルのKENちゃんがウォークマンで何かを聞きながら入って来た。

「TAKAちゃん、おはよー。」と言った。

KENちゃんは真ん中あたりの席に座った。


それからおっとりして綺麗で品のいいリードギターの乱人君が入って来た。


乱人君は申し訳無さそうにTAKAに話しかけた。

「あのさ・・。新しいマネージャーさんにライブに女連れてくるなって昨日ミーティングで言われたよ・・ね?分かってる・・?」

「あー、忘れた。」

TAKAが面倒くさそうに言った。

「俺からマネージャーに話すから・・。ごめんね。」と乱人君に言った。


「全員揃いましたよねー?」としんちゃんが言って車を発車させた。



しんちゃんが車を運転しながら「新居どうですかー?」とTAKAに聞いた。

「前のところよりも5000倍マシ。」とTAKAが答えた。

「あの前の家に一緒に住んでたおっさん、何であんなに嫌な人なんでしょうかね?俺が引越しの手伝いに行った時、おっさんに睨まれましたよ。何も悪い事、俺してないのにね。TAKAさんもストレス溜まるよねー。」

「あいつ、音がうるせえって壁蹴ったりするんだよ。むかつく奴だぞ。」


「何の音がうるせーんだろうな?」とNAO君が野次を飛ばした。

「気になるところだよなー。」紫音君も一緒に野次を飛ばした。

「ベースの音じゃね・・。」とTAKAが答えた。


バンの中のみんなが爆笑した。

KENちゃんが首を振って笑いながら「違う、違う」のアクションを手でした。

おっとりした乱人君まで笑いながら「女の子の前でみんなだめだよー。」とか言い出した。

しんちゃんの背中まで笑っていた。


TAKAが苦笑していた。