それからボーカルのKENちゃんがウォークマンで何かを聞きながら入って来た。
「TAKAちゃん、おはよー。」と言った。
KENちゃんは真ん中あたりの席に座った。
それからおっとりして綺麗で品のいいリードギターの乱人君が入って来た。
乱人君は申し訳無さそうにTAKAに話しかけた。
「あのさ・・。新しいマネージャーさんにライブに女連れてくるなって昨日ミーティングで言われたよ・・ね?分かってる・・?」
「あー、忘れた。」
TAKAが面倒くさそうに言った。
「俺からマネージャーに話すから・・。ごめんね。」と乱人君に言った。
「全員揃いましたよねー?」としんちゃんが言って車を発車させた。
しんちゃんが車を運転しながら「新居どうですかー?」とTAKAに聞いた。
「前のところよりも5000倍マシ。」とTAKAが答えた。
「あの前の家に一緒に住んでたおっさん、何であんなに嫌な人なんでしょうかね?俺が引越しの手伝いに行った時、おっさんに睨まれましたよ。何も悪い事、俺してないのにね。TAKAさんもストレス溜まるよねー。」
「あいつ、音がうるせえって壁蹴ったりするんだよ。むかつく奴だぞ。」
「何の音がうるせーんだろうな?」とNAO君が野次を飛ばした。
「気になるところだよなー。」紫音君も一緒に野次を飛ばした。
「ベースの音じゃね・・。」とTAKAが答えた。
バンの中のみんなが爆笑した。
KENちゃんが首を振って笑いながら「違う、違う」のアクションを手でした。
おっとりした乱人君まで笑いながら「女の子の前でみんなだめだよー。」とか言い出した。
しんちゃんの背中まで笑っていた。
TAKAが苦笑していた。