もう日が落ちたので田中さんが真帆を駅まで送っていった。
途中のATMで田中さんが10万円おろして真帆に渡した。
改札の所で「具合悪そうだから、寮まで送ろうか?」と田中さんが言った。
「会社の子に見られるからいい。」と真帆が断った。
「もっと若くてかっこいいのがいいのかな・・。」と田中さんが寂しそうに言った。
改札を抜けて振り返ったら田中さんが心配そうな顔をして手を振っていた。
寮に着いた頃には空は真っ暗だった。
シャープな三日月が冷たい空気の中で輝いていた。
吐く息が白くなっていて、もう寒くなった。
玄関で靴を脱いでいたら電話が鳴った。
急いでとったらTAKAからだった。