地球防衛軍司令部
「ヤマトはまだ完成しないのか!?」
「まだ連絡が入りません!」
ヤマト第一艦橋
「司令部より、ヤマトはまだかと言ってきていますが?」
「まだと伝えろ。」
てな具合で相変わらずグダグダな製作進行ブぶりなJIUKOでありますが、いよいよ時間がなくなってきました!
さてさて前回、サフ吹きまで終わったゼンマイヤマトですが、いよいよ塗装の時間であります。
せっかく作ったお宝キット、果たしてどのようなカラーリングをするのか?
ちょっと1974年までワープして検証してみましょう。
まずはヤマトの原画から。
おそらくこれが最初にカラーで描かれた宇宙戦艦ヤマトではないかと思われます。
原画自体は幅70~80㎝に描かれているようなんですが…背景画にヤマトを貼りこんだものになってます。
(ココらへんのことって、「宇宙戦艦ヤマト大クロニクル」で大先輩I氏が詳しく書かれていたかしら・・・?)
で、それが
企画書を始めとして、各メディアにて発表されたんですよね。
それを参考に
プラモのパッケージも描かれているので、実際のアニメ作品と色設定など微妙に異なります。
一番わかりやすいのは、煙突部が赤ではなく黒で塗られており、戦艦大和のイメージを色濃く残しております。
また、艦橋の窓が黒で暗い感じになってます。
艦体カラーは明るいグレーで描かれていますが当時の印刷の都合で、原画を写真で複写して、それを印刷へ回したり、調整や加工をするため、実際の色と大きくかけ離れる場合があるんですが、このヤマトのイラストもご多分に漏れず、全体に暗く、また青味がかっているものがほとんどでした。
(オリジナルの色は、一番上の画像を参考にしてください。原画についてはいずれまた紹介しますね。)
プラモパッケージは、おそらく複写写真を参考に描かれたため、真ん中の画像より、より明るいグレーで艦体色を表現したと考えられます。
プラモパッケージ原画を描かれておられる小松崎茂先生は、キャラクターモノのイラストは写真を参考に描かれている場合が多かったようです。
なので、今回の作例もこのイラストに準じたものにしようかとも思ったのですが、そのまま行くと、意外にリアル塗装っぽくなってしまい、当時のおもちゃ的プラモのテイストが半減するような気がして、根本的に却下。
で、次に参考にしたのが
完成見本写真。
これが一番オーソドックスな形と思ったんですが、それはそれで面白みがない…
基本的には上のイラストを参考に塗装しているようですが、この模型はあくまで試作品であり、実際のキットとは細部が結構違います。
しかし、当時を含めてこのキットのきちんとした完成見本を私は見た記憶が全く無く、雑誌の作例にすら登場してはいないのではないでしょうか?
(塗装無しの素組みはやっておられた雑誌orムック本さんがありましたが…苦笑)
そもそも、『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』の時に東宝出版から発行されたグッズカタログにも、このゼンマイヤマトが紹介されましたが、残念ながら完成写真はパッケージに使われていた上の画像と同一のモノ。
(おそらく当時のポジ素材をスキャンして使用。)
ということで、実は正式なキットの完成見本はなかったのでは?
と、疑った瞬間・・・
あれ? 組立図にあるじゃないすか!?
これってキットの完成品だよね???
でも、この画像のカラーを見たことがない…
ならば、私が後世のために正式な完成見本のレプリカを作ってしまおう! なんて考えちゃいました(笑)
そこで早速作業を開始!!
まずは艦体色の選定ですが、試作の完成見本を見る限りライトブルーっぽいのですが、現行のMr.カラーのライトブルー(C20)は、色の濃度は良いのですが、若干くすんだ感じが昔より強くなってしまっているので、そのまま使うと全体に沈んだ模型になってしまう・・・
今回、塗料選択には、
後々のことを考えて、補修等が発生した場合に困らないように混色はしないで、塗料そのままの色合いを使う。
というのを大前提にしているので、現行のライトブルーよりも発色の良いスカイブルー(C34)を使用しました。
現行のスカイブルーも、昔に比べるとやや色味が濃くなっているので、少々不満は残るのですが、ここは時代ということで目をつぶることにします。
(もっとも、パッケージの写真が少し色味が明るく写っていると勝手にみれば、このスカイブルーでも範疇ですよね・・・???)
とりあえず基本色を塗装。
ま、全体が統一されてしまえば、意外に色の濃度も気になりません。
(うわ~~~、超ウソつき!! 汗)
そして喫水線下の艦底色は
当然の赤!
Mr.カラーのレッド(C3)を使用しましたが、これまた昔とはだいぶ色味が変わってます。
これも隠蔽力を強くするために変更されているので、根本的に昔と塗料がちがいます。
が、サフのグレーなどの影響で、ややくすんでくれたので「ま、いいか?」と妥協。
細部もそれぞれ塗り分けて
一通り塗装完了。
そして、ステップ9にようやく突入(笑)
でもって組み上がったのがコレ!
ゼンマイ走行テストや波動砲ミサイル(俗称)のテストはまだだが、航海中でもできる。
だからワシは行くよ…
(航海ってなんだよ、こうかいって・・・単に静岡行くだけやろ! そこで後悔すんなや!)
さてさて、こんな感じでやっとゼンマイヤマトは完成! 完成キットの詳細は静岡から帰ったらやりますんで、とりあえず静岡ホビーショーリポートをお楽しみに!(苦笑)