BUCK-TICK バクチク現象
日本武道館
2023/12/29(金)17:30/18:40~21:15

11,000円

 

 ライブレポ

樋口豊ブログに写真、今井Instagramに動画が上がっているがステージ端ギリギリまで客が入っていて限界まで席を解放してくれたことに感謝。

北西北東スタンド200枚+立ち見200枚は出ていたがそれでも狭き門だったようで外にはチケットが無く入れない大勢の人たちが音漏れを聞いていたようだ。

 

ステージ脇まで客を入れているためステージセットは無し。超シンプル。

ステージ床にあっちゃんの小道具(マスクと燭台)が置いてあった。

 

定刻10分遅れ。

モニターにバクチク現象のロゴが映されその下には櫻井敦司のシルエットが。

今井さんの「さあ、始めようぜ。BUCK-TICKだ!」から1曲目疾風のブレードランナーでスタート。

あっちゃんの立ち位置には真上からずっとスポットが当たっていた。

 

この日は最初から最後まで過去のライブ映像のボーカルに合わせて演奏という流れだったのだが、独壇場Beautyでモニターの映像が5分割されそれぞれのメンバーのリアルタイム映像が流れたが真ん中だけ何も映ってなくて真っ暗…。

いきなり現実を突きつけられてしまった。

 

「乗り遅れんなよ!」からのGo-Go B-T TRAIN。

ノリノリでタンバリン叩くあっちゃんのみフルカラーライブ映像でリアルタイムで演奏する4人の姿はモノクロ。

 

「ニャオス」からのGustave

 

「ス・ス・メ!未来だ!」からのFUTURE SONG。

星野さんがボーカルを頑張っていた。

”蹴散らせ 引くな怯むな 進め 未来だ”櫻井敦司が亡くなっても続けていくと決めたBUCK-TICKの覚悟を表すのにこれほど相応しい曲はない。

 

愛しのロック・スターでISSAYさんとのコラボ映像が流れたときは会場から悲鳴が上がってた。

ラストお二人の重なった手を離して舞台の下手と上手に去っていくところで映像と曲終わり。

少女革命ウテナのOPで見たやつだ!!!お耽美すぎる。

 

Lullaby-Ⅲであっちゃんの立ち位置にある職台の蠟燭3本に火が灯され、ROMANCEのラストで映像の中のあっちゃんが燭台の蠟燭の火を消すのと同時にステージ上の火も消えて。

本当に居るみたいだった。てか、きっと居たよね。これからもずっと居るよ。

あっちゃんの指ぱっちんから始まる眩惑のジャンゴは会場もノリノリでお通夜みたいな悲しいライブにならなくて良かったなぁと。

 

ここまで背後のモニターの映像は1人だけカラー4人はモノクロで統一されあの世と現世を区別されているようだったのだが、Memento moriで全員フルカラーになり以降区別なく。

Memento moriはラテン語で「自分がいつか必ず死ぬことを忘れるな」「人に訪れる死を忘ることなかれ」Remenber to die.

最初に逝ってしまったのが櫻井敦司さんという順番だっただけで4人だって客席の1万人だって人間は平等に死ぬのだ。

そのことに気づかせてくれるような演出だった。

 

ステージ床一面がスモークに覆われた夢魔-The Nightmareは魔王降臨の儀式のようだった。

この曲が一番櫻井敦司という存在無くしてどうすんだよと思っていたのでこの演出には震える。

最後星野さんがガンダム最終回のようなポーズで右手を高く上げていた。

 

「今日はありがとうございました」から本編ラストDIABOLO。

 

アンコール、ドラムソロからのSTEPPERS-PARADE-。

 

ゆーた「あっちゃんは天国に行ってしまったけど、BUCK-TICKはずっと5人です」 

泣きながらタオルで涙拭いながらもいっぱいいっぱい喋ってくれたよ。

 

今井さんの「あっちゃんは死んだけど、別にそれは悪いことじゃありません。当たり前のことです。だから、悲しいけど、泣いてもいいけど、号泣してもいいけど、苦しまないでください。死んだことより、いなくなったことより、生きていたということ、存在していたということを大事にしてください…。」という言葉がまさにMemento moriなんよな。

 

MC全文はこちら↓

 

LOVE MEのアニィがドラム入り間違ってアニィもテヘペロって感じで笑ってるし場内からも笑いが起こってたけど映像の中のあっちゃんの歌声は止まらないからそのまま進んでしまって仕切り直すこともできずどんどんずれていく演奏。

星野さんが必死に今井さんを見つめて合わせようとしていた。

客席も代わりに歌ってカバーしなければ!という使命感で自然と歌い始めたが結局どこ演奏してるのかわからないから「らんらーららんらんらーらー」だけは息ぴったり合うのに更に笑いwww

その場では皆笑ってたし自分も笑ったけど、翌朝ふと、映像の中のあっちゃんでなくあっちゃんがあの場に居たら苦笑いしながらも「そういうこともあります」って普通に曲入りからやり直してただろうなと思ったら、今まで当たり前だったことができなくなったことが悲しくてまた泣きそうになった。

 

からの、「ここにいるすべての子供たちに」COSMOS。

歌詞がモニターに映し出され合唱。

"君に似てる 愛だけがそこにある"

こんなん泣くやん。

 

COSMOS合唱終わりでもう満足と思ったが異空ツアーなんだから名も無きわたしをやらないわけがない。

モニターには1輪の花と舞い散る花弁が映されていたがめちゃくちゃ立体的に見えた。

 

Wアンコールは1分もかからず爆速でメンバー登場。

これがBUCK-TICKのNew Worldだ!

 

ゆーたが捌けるときステージ中央でハグしていた。

悲しいだけじゃない暖かいライブだった。

 

最後に告知映像が流れ”2024年12月29日 日本武道館”。

BUCK-TICKのPARADEは続く。

 

 セットリスト

疾風のブレードランナー
独壇場Beauty
Go-Go B-T TRAIN
Gustave
FUTURE SONG-未来が通る-
Boogie Woogie
愛しのロック・スター
さくら
LullabyーⅢ
ROMANCE
Django!!!-眩惑のジャンゴ-
太陽とイカロス
Memento mori
夢魔-The Nightmare
DIABOLO-Lucifer-

~ドラムソロ~
STEPPERS-PARADE-
-MC-
ユリイカ
LOVE ME
COSMOS
名も無きわたし

New World

(終演後BGM)悪の華

 

 あの日から

10/19(木)、X(旧Twitter)を眺めていたらBUCK-TICKのKT Zepp Yokohama公演中断というポストが流れてきた。

あっちゃんが具合悪そうだったと。そのときはコロナかな?と思ったのみ。

 

10/20(金)、「11/14(火)樋󠄀口豊出演トークイベント 開催中止のお知らせ」が発表され、櫻井敦司が昨日倒れたことに関係しているのか?とTLがざわざわしていた。

実際に現地で最期の姿を目撃した人たちからしたら只事ではない予感は既にあったのだろう。

 

10/24(火)、最悪の「大切なお知らせ」が発表されてしまった。

そんな…だって、今井さんのInstagramは…。

あの日の投稿を見返すとどんな心境だったのか涙が滲む。

 

数年ライブにも行ってなかった癖に(WOWOWは毎年録画して観てた)それでも10代の時からずっと聞き続け初めてのバイト代でDVD BOX買ったぐらい好きなバンドの声が亡くなってしまったことにショックを受けて暫く毎晩泣いてたし曲も聞ける状態ではなかった。

それが思いがけず強制的にBUCK-TICKの曲を聞かされることになってね。

231106DIR EN GREY@CLUB TITTA’川崎 | ごじゃっぺ夢烏の保管庫。 (ameblo.jp)

 

お陰様で曲を聞ける心境になったのでCEREMONY(献花式)のチケットは心に傷を負ったままの方にお譲りした。

「本当にいいんですか?」「行かなくて大丈夫なんですか?」としきりにご心配いただいたが、自分はもう曲聞けてるし、年末の武道館にも行くから大丈夫ですよ、と。

何故かチケット取れる気満々だった。

流石にW会員先行・FT先行・モバイル先行・チケトレ全滅したときは焦ったが、先着チケ発には謎の自信があった。

ゲーマーの回線速度とPC操作能力を遺憾なく発揮といったところか。

無事10:00ジャストに繋がって2枚取れたが取れてなかったらCEREMONY譲ったことにまで後悔するところだった。