値上がり前の5月中に滑り込みで観てきた。
ら、6/2から来場者特典で荒木飛呂彦の描き下ろしイラスト配布とか…泣いた。
 
 
原作は10年も前に発売された漫画なのでその部分のネタバレには気を遣わず感想書いていくぞ。
「読んでないからネタバレするな?」知るか!買って読め!
あと、わたしは俳優とか疎いので全く知らん。
ジョジョラーの立場での感想です。

 

逆にドラマシーズン3観ずに行ったので今見たら犬居たしルーヴルのフラグ立ててたわ。

 

客層はジョジョ好きそうなオタクから俳優好きそうなオタクまで男女半々で年齢層も広め。
Twitter見てると原作知らずに観に行く人が多くて驚いた。
けど、映画観た後原作買ってる人も多くて良い相乗効果を生んでる模様。

 

【注意事項】
ルーヴルより会津のターンが長い
原作知ってるわたしは承知の上だったのだが、パリの街並みやルーヴル美術館がメインで長時間映ると期待してた人が「ルーヴルのシーンが少なかった」と不満を零しているみたい。
まあ、タイトルが「ルーヴルへ行く」だしなぁ~。
なので、一応注意書きしておくと、ルーヴル美術館の地下倉庫(ほぼ真っ暗)には行くけど前半は若かりし頃の露伴の回想で日本が舞台だぜ?という。
原作もそうなので。そうです。
 
蜘蛛苦手な人は観覧注意!!
これは想定外だった。
原作でも「蜘蛛のような」概念は出てくるのだがクライマックスの3,4ページ。
映画だと序盤から最後までもうずっと蜘蛛!!!エンドレス蜘蛛!
一緒に行った友人が蜘蛛嫌いすぎてH×Hの幻影旅団の背中すら直視できないレベルなので終わった後で感想を聞いたら「来るぞ来るぞ…ほら来た!!」と覚悟しすぎてずっと亀のように首をすくめていたので肩が凝ったらしい。

 

【映画ならではの脚本のアレンジが見事】
「読み切り漫画1本を1時間半の映画にするにはボリューム足りなくない?」「他のエピソードとくっつけるんじゃない?」と上映前話していたのだがちゃんと一つの話にまとまってた!
それも「原作改変(改悪)してんじゃねーぞ!」とかでなく。
原作を削ったりせずうまく肉付けしてボリュームアップ。
それでも1時間半に引き延ばすには足りずやや間延びした感は否めないので1時間のドラマにするのが丁度良いボリュームだった気がしなくもないが。
 
映画オリジナルの部分はネタバレになるので詳しくは書かないが、模造犯と窃盗犯というオリジナル設定を絡めていい感じにまとまる。
逆に言えば、いい感じにまとまりすぎて、すっきりしない後味の悪さが売りの世にも奇妙な物語感は薄れたかも。
 
【実写化が難しそうな場面はギャグにならないよういい塩梅に】
原作の菜々瀬がエキセントリックな女なので実写でやるのは厳しいかなと思ったが映画版はしっとりした謎の女って感じが出てた。
 
原作終盤の亡霊大集合シーンが一番の懸念シーンであったが安っぽいCG使わず、あくまで他人の目には見えない、見えないので画面にも映らないし、演技力のみで表現されていた。
原作の大迫力はなくなったが、もしCGだったらギャグシーンになってただろうしこれが正解か?
でも原作ファンからしたら好き嫌いは分かれるかな~と思った。
 
ドラマでは擬音や擬態の文字出てくるけど映画には出てこなかったな。
そこもギャグではなくシリアス寄りに全振りした結果かと。
 
【泉京香最強伝説】
原作だと露伴以外全員死ぬので泉君ついていったら危ないじゃんと心配してたのだが最強だった。最強です。
で、泉くんが最強な理由もこれまた最強だった。
これは流石にネタバレだから反転するわ。
 
山村仁左衛門は妻の黒髪を愛し、その黒髪を再現することに執念を燃やした。
泉くんは絵を見たが「綺麗な黒髪の女の人」という素直な感想しか抱かなかった。
そんな泉くんに怨念が襲いかかるわけないという単純だけど最強すぎる理由。
 
【グッズ、パンフは全て売り切れのTOHOシネマズ新宿】
公開初日に渋谷で観てきた妹もグッズ全て売り切れで辛うじてパンフレットだけ買えたらしい。

 

原作ファンでも楽しめたので蜘蛛苦手でなければ観る価値アリです!