「素材」が違います
間違いなく「?」な回答でしょう。
同じくカーボンだけど、カーボンの質が違うのです
釣りに詳しい人であれば、カーボンロッドで60tとか70tとか聞いたことあると思います
これの意味は、1cmのカーボンを倍の2cm引き伸ばすために必要な力で、60tカーボンなら60t(トン)の力で引っ張らないと倍にならないということです
つまり、数字が大きほど硬いです
そして、硬いほど薄く作れるので軽いです
釣竿であれば、硬いほど感度が上がりアタリ(魚が食いついた瞬間)が手に伝わりやすいです
それと同じで、自転車でも硬いほど機敏に走れて軽く、柔らかいほど乗り味が優しくて重くなります
また、カーボンそのものの価格も固くて軽いものほど製造工程で手間や機材などのコストがかかるため、高くなります
釣竿であればわかりやすく○○tカーボン使用なんて書いてあってわかりやすいですが、自転車の場合、また別の書き方をしてあったりします
例えば、12kカーボンや3kカーボン。
これは、太いままのカーボン繊維を1万2千本を束ねて一本の板にしそれをベースに織られたシートで、3kは細く固くした糸を3000本を束ねた物を追ってシートを作っています、
つまりkとは×1000で、「多いほうがいいのかな?」と思いがちですが、実は少ない1kカーボンに近づくほど一番固くて軽く高価になります
表記としてはメーカーにより様々で、1k、3k、12kとわかりやすく書いているところもあれば、メーカー独自に名前をつけていることもあります。
そのほか
50hm1kなどと書いたものであれば、50tカーボンを1kで作ってますよなんて表記で書いているところもあります
だいたいのトン数と製法だと
t600=14とか15t位=12kかそれ以上重くて柔らかいもの
t700=24t位=12k
t800=30t位=12kか3k(製法で性格を変えることがある)
46t=3k
50t=1k~2k
60t=1k
あたりの使い方が多く、特に1kカーボンを使う自転車は希。
ピナレロのドグマや、ボッテキアのemme695、スーパーノヴァあたりの超高剛性、レース決戦仕様くらいでしか使われていない。
でも、固くて高けりゃいいってものでもありません
用途に合わせて、軽くてガチガチの自転車より、
レースなんて出ないから軽めで体に優しい自転車で、さらに安ければ言うことなし。なんて方のほうが圧倒的に多く、ロングライドで優しい自転車が20万を切る車種の正体だったりします
実際にボッテキアでも、1kカーボンモデルがあるのに最上位機種のEMME2は3Kカーボンを使用しています
といっても、カーボンは重ね方や製法で性格が恐ろしく変わる素材らしいので、できるだけレースにおいて歴史と成績があるメーカーほどテクノロジーに優れていて、カーボンの性能を引き出しているので、素材だけでは語れない、素材だけでは測れないというのが恐ろしい。
購入前に、自転車ではなくそのフレームが優れているかを調査すると間違いないと思います
間違いないのは安いカーボンバイクは乗りやすいですよ
