それは、「イギリス」と「フランス」で独自の規格を持っていて、世界的に普及しているのが
イギリスの”インチ”
そしてスポーツに使われる700cや、650c、ランドナーの650bなんていうのは、フランスの規格である
”mm”(ミリメートル)
さらに厄介のことが、「何を基準にしているか。」
よく、一般的な自転車量販チェーン店で聞くと「外径」とか「内径」とか、「直径」とかぶれています
そして、「700cは何インチ?」と聞くと、口を揃えて「28インチ」といいます
自分も都内では有名な量販チェーンで働いていた頃はそれが正しいと思ってました
しかしです
700cと27インチ
並べてみると明らかに27インチの方が大きい。
もちろん調べました。
そもそも「インチ」表示のものは、呼び径で統一されているそうで、「だいたいこのくらい」という企画です
フランス企画は、想定した太さのタイヤを装着すると、「700mm」になるという、キッチリとした企画です
しかしながら、なんで27インチの方が大きい?
それは昔、大陸(ヨーロッパ)に日本対抗し、700cよりも大きなタイヤを開発されたのが27インチタイヤだと言う説があります
というのは確かな情報ではないですが…
イギリス企画の場合、「呼び径」であることが最大の秘密です
「だいたいそれくらい」という企画なので、27インチは27インチではないのです。
それに対し、フランス企画は、直径がきっちり700mmを目指しています。
1インチが約25mmだとすると、×28で700mm
しかも実際は、想定太さ40mmなのに対し、23mmやそれ以下の太さで使用する現在は、700mmに届いていない。
27インチはビード(タイヤの内側経)の直径だけで630mmもある。(700cは622mm)
そこに、1 3/8インチ(37mm)を、直径だから地面につく側と天側だから、タイヤサイズ×2がプラスされて「630+(37×2)=704mm」さらに接地面のゴムに厚みがあるため、実際には710mmくらいはあるという、まさに「呼び径マジック」だったりします
あと、良く「28インチのママチャリが欲しい」と言われますが、実は28インチのビード径は635mm。
タイヤがおなじふとさなら、直径は5mmしか大きくありません
だったら、27インチのタイヤを太さ 1 3/8から 1 1/2 に変えると1/8が3mmとしても、直径にするとどっちにもタイヤがあるから実際は6mmは大きくなり、28インチタイヤと同じくらいになっちゃいます
しかも空気が多く入るから柔らかくパンクしにくい!
変なところで言うと、「HE企画」「WO企画」で、同じ呼び径なのに全然大きさが違います
これを見てください

これ、同じ20インチです。
違いは、HE企画とWO企画。

多くは、HE(フックドエッヂ)と呼ばれるタイプは、マウンテンバイクなどの太いタイヤを想定していて、
WO(ワイヤードオン)と呼ばれるタイプは37mmくらいのやや細いタイヤの使用を想定しているため、タイヤの内径が大きく違います
そのため同じ太さのタイヤの場合、HEタイプは外径が異常に小さくなります。
これが「呼び径」の怖いところで、20インチに乗っているつもりが18インチくらいのタイヤだったりします
逆に700cに極太タイヤをつけると、外径がどでかくなり、近年注目されている29er(トゥーナイナー)となるわけです。
面白いことに、29erはマウンテンバイクなのに、ロードバイクのタイヤにも変えられます