ドイツは将来、EVだけでは勝てないと気がついた。 | 世界メディア・ニュースとモバイル・マネー

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ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年01月30日に、ドイツとオーストラリア両政府は2023年01月27日に、「ドイツ豪水素イノベーション・テクノロジー・インキュベーター(HyGate)」の下で行う共同プロジェクト4件を発表した。

 

https://note.com/digicreatorito/n/n1b6325acc0a6

 

 

それぞれ最大で€5,000万ユーロとA$(豪ドル)5,000万(US$3,600万)を拠出する。

 

「HyGate」は、両国が2021年06月に締結した、再生可能エネルギー由来のグリーン水素事業で協力する協定に基づくもので、両国間でのグリーン水素のサプライチェーン(供給網)構築に向けたプロジェクトに資金を提供する。

 

4件のうち、オーストラリアのCSP(Concentrating Solar Power/集光型太陽熱発電)開発会社バスト・ソーラー(Vast Solar)とソーラー・メタノール・コンソーシアム(Solar Methanol Consortium)は、それぞれA$1,948万と€1,320万の補助金を獲得した。南オーストラリア州ポート・オーガスタ(Port Augusta, South Australia)で、メタノール生産用のグリーン水素を製造する10MW(メガワット)の電気分解装置を開発する。

 

 

また、オーストラリアの新興水素技術企業HysataはA$898万を獲得。

Hysataはドイツの国立研究開発機関フラウンホーファー生産技術研究所(Fraunhofer Institute for Production Technology, German national research and development institute)と共同で、ニューサウスウェールズ州ポートケンブラ(Port Kembla, New South Wales)において、低コストの水素を供給する新たな電気分解装置を開発する。

 

 

両国が2021年6月に締結した協定では、ドイツの水素関連技術をオーストラリアに提供し、現地で生産したグリーン水素を輸入する計画となっている。2022年05月には、ロシア産化石燃料への依存を断つ必要性が強まったことから計画を前倒しし、2030年までにグリーン水素の供給を開始する方針を示していた。

 

オーストラリアは、ものすごいお金が舞い込んでいる。