ドイツの経済研究所IW、ドイツ企業の4割が、今年は事業縮小と予測。 | 世界メディア・ニュースとモバイル・マネー

世界メディア・ニュースとモバイル・マネー

VMTM(Virtual Matrix Time Machine)の制作を目的に、世界中のメディアから集めた情報から選んで紹介しています。

 

ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2023年01月10日に、IW(Institut der deutschen Wirtschaft/Wirtschaft Köln/ケルン経済研究所)が2023年01月09日に公表した最新調査で、ドイツの国内企業の39%が2023年は事業が縮小すると予想していると報告した。

 

その理由として、IWは高い水準にあるエネルギーコストやサプライチェーン(供給網)の問題、ウクライナでの戦争が続くことを挙げている。

 

 

https://note.com/digicreatorito/n/n0a873b5e852d

 

この調査は2,549社を対象に2022年11月に行ったもので、事業の拡大を見込む企業は26%にとどまり、残りの35%は横ばいと予想していた。

 

 

特に建設業界では、調査対象企業のうち拡大を見込む企業はわずか15%で、54%が縮小、残りの31%が横ばいになると答えている。

 

 

工業でも悲観的な企業が39%と楽観的企業の28%を大きく上回る。

一方、サービス業では拡大が29%、縮小が32%で分かれ、残りの39%が横ばいと予想していた。

サービス業の中でも小売関連は悲観的なものの、ICT(情報通信技術)やメディアの分野では見通しが良好だった。

 

IWは、エネルギー価格は低下してきたものの依然として高い水準にあり、「生産が打撃を受ける可能性は否定できない」と指摘した。「次の冬に向けたガスなどのエネルギー供給のレベルや、今年起こりえる混乱の深刻さが明らかになるのはまだ先になる」と述べている。