ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2022年11月16日に、イギリスの鉄鋼会社リバティ・スチール・グループ(Liberty Steel Group.)は2022年11月15日に、債務再編を巡り主要債権者と大筋合意したと発表した。
これにより、債権者側が申し立てた同社の清算手続きは停止される。
https://note.com/digicreatorito/n/n3e0451ab9a68
今回リバティと合意に至ったのは、経営破綻したイギリス金融サービス企業グリーンシル・キャピタル(collapse of Greensill Capital)とその傘下ドイツのグリーンシル・バンク(Greensill Bank AG)、スイスの金融大手クレディ・スイス(Credit Suisse Asset Management)で、債権者側は債務額の最大55%を回収するとみられるが、これを大きく下回るとの見方もあるという。
一方、リバティのヨーロッパ事業の債務再編を巡っては、グリーンシル・バンクとの交渉が続いている。
リバティの親会社で富豪サンジーブ・グプタ(British billionaire Sanjeev Gupta)が率いるGFGアライアンス(GFG Alliance)は、2021年03月に主な資金調達先だったグリーンシル・キャピタルが破綻したことを受け、債務再編を余儀なくされた。