イギリスの会計事務所、香港の本年度財政赤字はHK$3630億(約4兆8,600億円)と予測。 | 世界メディア・ニュースとモバイル・マネー

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アジア経済ニュースNNA ASIAは2021年01月15日に、イギリス大手会計事務所のEY(Ernst & Young/アーンスト・アンド・ヤング)は2021年01月13日に、香港政府の2020/21年度(2020年04月~2021年03月)の財政赤字がHK$(香港ドル)3,630億(約4兆8,600億円)に達するとの見通しを発表した。

 

新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた業界などへの支援を目的とした拠出が膨らんだのが要因dで単年度の財政赤字としては過去最高水準になる。

 

 

官営メディアのRTHKによると、イギリス同業のPwC(PricewaterhouseCoopersプライスウォーターハウスクーパース)も2021年01月14日に、香港の財政赤字はHK$3,310億と予測した。

 

香港沈没寸前!

 

 

https://time-az.com/main/detail/73592 

 

EYによると、HK$3,630億の財政赤字は2020年の香港のGDP(Gross Domestic Product/域内総生産)の13.5%に相当する規模。

 

 

EYは2021年03月末の財政準備金はHK$7,973億まで減少すると予測した。2020年GDPの29.6%に相当する。PwCはHK$8,292億と予測した。

 

PwCの見通しでは、20/21年度の歳出は8,766億HKドルに膨らむ。このうちHK$3,179億が防疫基金などのコロナ感染対策に絡む支出。一方、歳入はHK$5,156億に落ち込む見通し。

 

EYは向こう2年は財政赤字が続くと予測。PwCは向こう4年の財政赤字がHK$400億~500億とさらに厳しい見方を示している。両社ともに、今年のコロナ流行状況と世界経済の回復が香港の財政状態の鍵を握ると見ている。

 

 

2021/22年度予算編成に関連し、全市民への定額給付金(現金)支給案が出ていることについては、両社ともに否定的な見解を示した。

 

財源確保のための増税についても慎重に検討するよう注文を付けた。