Forbes JAPANは2020年11月17日に、米国の製薬会社モデルナ(Moderna)は、開発中のコロナ・ワクチンの最終治験で94.5%の有効性を確認したと発表した。
先週は、ファイザー(Pfizer)も同様なワクチンを発表しており、コロナへの懸念が和らいだ結果、株式市場では期待感が高まった。
米国ダウ工業株30種平均(Dow Jones Industrial Average)とS&P500は史上最高値を更新し、それぞれ1.6%と1.2%の上昇となった。
一方で、テック銘柄が多いナスダック(Nasdaq)は市場全体から遅れをとり、0.8%高に終わった。
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S&P500の上昇を牽引したのはエネルギー株で、TechnipFMCやシュルンベルジェ(Schlumberger)、バレロ・エナジー(Valero Energy)などの企業は、2020年11月16日にいずれも約10%の上昇を記録した。ただし、これらの銘柄は依然として年初から40%以上の下落となっている。
S&P 500のセクター別で、2番目に上昇したのは航空・航空宇宙株で、ボーイング(Boeing)が8%の上昇(それでも年初来では40%安)とリバウンドの先頭に立ち、アメリカン航空(American Airlines, Inc.)やデルタ航空(Delta Air Lines, Inc.)、ユナイテッド航空(United Airlines)らも4%から5%の上昇となった。
米国のファイザーの時もそうだったが、Zoomや在宅フィットネスの「ペロトン(Peloton)」、クラウドコミュニケーション・プラットフォーム・サービス企業であるTwilioなどの「ステイホーム銘柄」は実際、ピーク時から大幅に株価を下げている。
いまさらZoom?ということだろう。
今年のホリデーシーズンは、コロナウイルスの感染者数が急増し続けているため、経済活動がさらに停滞する恐れもある。しかし、全米小売業連合会は先日のレポートで、今年のホリデーシーズンの消費者の支出額が一人あたり平均US$880に達し、2019年とほぼ同水準になると予測した。
これでは、米国のコロナ感染は、さらに拡大することだろう。
民泊サービスのAirbnb(エアビーアンドビー) は12020年11月16日午後、上場目論見書の「S1」を米国のSEC(Securities and Exchange Commission/証券取引委員会)に提出し、長らく期待されていた同社の上場が、早ければ年内にも実現する見通しだと報告した。
こんな時に、Airbnbに期待する!?
速攻ではないことだろう。
2020-11-09---米国のファイザーのコロナ・ワクチン「9割超に効果」、近く緊急使用申請。
2020-11-09---ワクチン開発期待で「巣ごもり株」が急落、「Zoom」転落。