イギリスのワクチン治験で好結果。被験者全員に免疫反応。 | 世界メディア・ニュースとモバイル・マネー

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ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2020年07月21日に、イギリス製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)は2020年07月20日に、オックスフォード大学(Oxford University)と共同開発を進める新型コロナウイルス・ワクチン「AZD1222」の初期臨床試験で、好結果が得られたと発表した。

 

2回の投与を受けた被験者全員に免疫反応が見られ、重篤な副作用もなかったとしている。

 

 

https://time-az.com/main/detail/72438 

 

 

今回の治験は、第1・2相臨床試験を兼ねたもので、「AZD1222」の安全性と有効性の確認が目的としていた。

 

18~55歳の健康なイギリス在住者1,077人を対象に、ワクチンを1回または2回投与した。

 

その結果、1回の投与を受けた被験者では投与後1カ月で91%に免疫反応が見られ、2回受けた被験者では投与後1カ月で100%に免疫反応が見られた。

 

アストラゼネカのメネ・パンガロス研究・早期開発担当執行副社長(Mene Pangalos, Executive Vice-President, BioPharmaceuticals R&D at AstraZeneca)は「初期段階の結果は有望」とした上で「新型コロナウイルス感染を予防するために、どの程度の強さの免疫反応が必要かはまだ不明」とコメント。

 

 

パンデミック(Panfrmic/世界的流行)の阻止に向けた有効性を確認するには、まだ多くの作業が必要としている。

 

アストラゼネカは既に、イギリスに1億回分、米国に3億回分、ドイツ、フランス、イタリア、オランダの4カ国から成る「IVA(Inclusive Vaccine Alliance/インクルーシブ・ワクチン・アライアンス)」に最大4億回分の同ワクチンを提供することで合意しているほか、日本、ロシア、ブラジル、中国とも協議を進めている。