フランス新首相に、封鎖措置緩和の指揮担当官僚のカステックス。 | 世界メディア・ニュースとモバイル・マネー

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ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2020年07月06日に、フランスのエリゼ宮(Le Palais de l'Elysée/大統領府)は2020年07月03日に、エドゥアール・フィリップ(Édouard Philippe)首相の辞表提出に伴い、高級官僚で南部プラド町長(maire de la ville du Prado du Sud)のジャン・カステックス(Jean Castex/55)を新首相に任命すると発表した。カステックスは政府の担当長官として新型コロナウイルス流行に伴う封鎖措置の緩和策を指揮し、手腕が評価されて大抜てきされた。

 

マクロン政権の信頼回復に向けた責務を負うことになる。

 

https://time-az.com/main/detail/72333 

 

 

カステックスは中道右派・共和党に所属しており、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)元大統領に近いが、知名度は低い。

 

だが、イギリスの経済新聞FT(フィナンシャル・タイムズ/Financial Times)が取材した政府高官によると、中央政府の知見を持ちつつ地方にも根付いており、マクロン大統領にとって理想の人材という。

 

先の地方選挙では、マクロン大統領率いる与党・共和国前進(REM)が惨敗。

このことから、マクロン大統領は2022年の大統領選に向けた体制立て直しとして内閣改造を行うと見られていた。

 

 

マクロン大統領は2017年の就任から3年間で、野心的な経済改革や年金改革を試みたが、反政府デモ「黄色いベスト運動(Le Mouvement du gilet jaune)」やSNCF(Société nationale des chemins de fer français/フランス国鉄)をはじめとする運輸業界などによる大規模ストライキに見舞われた。一方で、フィリップの支持率は新型コロナウイルス対応が評価され、マクロン大統領を上回る状況となっていた。

 

つまり、首相が、大統領を追い越してしまった!

 

 

フィリップは先の統一地方選で、北西部ルアーブル(Le Havre)の市長職に出馬。他党候補に大差を付けて勝利したが、当初は勝っても市長職を現職に譲る意向を示していた。フィリップ氏の辞職により、ルアーブル市長職を基盤に将来的に大統領選に出馬する道筋が開かれた形となったと伝えている。

 

これは、現職大統領と元首相の選挙戦?

 

2017-05-07---フランス大統領選、マクロン圧勝。66%対34%!