日本経済新聞 電子版は2020年06月01日に、北京の人民大会堂で2020年05月25日午後、全国人民代表大会(全人代)の全体会議が終わると、中国の国家主席習近平(习近平/President Xi Jinping)は、会場を出る際に足を止め、国務院(政府)香港・マカオ事務弁公室主任の夏宝竜(夏宝龙/Xia Baolong)ににこやかに話しかけたと報告した。
夏宝竜は、全人代の開幕前日、反体制活動を禁じる香港国家安全法の制定を香港関係者に伝えたキーマンだ。
かつて浙江省トップだった習近平に仕えた。
香港紙「明報」によると夏は10秒ほど腰をかがめて身を乗りだし、習の話に耳を傾けた。
全員が注目する中でのその行動は、法案成立へのこだわりを印象づける狙いがあったのかもしれないと言う。
https://time-az.com/main/detail/72057
米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領はで2020年05月29日に、「中国は(香港に高度な自治を認める)『一国二制度』の約束を『一国一制度』に替えた」と、「香港国家安全法」の制定方針を批判した。
そして、香港に与えている関税や査証(ビザ)発給の優遇措置を取り消す方針を示した。
トランプは新型コロナウイルスでも「中国の隠蔽が世界へのまん延を許した」と非難した。香港問題はあつれきを深めかねないが、習近平は早くから覚悟していたようだと伝えている。
習近平は2020年04月08日の中国共産党の最高指導部の会議でも、「我々は複雑で厳しい国際的な感染状況と世界経済の情勢に直面しており、『底線思考』を堅持しなければならない。」と訴えていた。
「底線思考」は最悪の事態も想定して行動するとと言う意味である。
習近平はまた、「外部環境の変化に長期間、対応する準備をせよ」とも呼びかけた。
摩擦がすぐには終わらないと腹をくくり「最悪」に備えて手を打つ。
中国の首相李克強(中国总理李克强/Premier Li Keqiang/リー・クォーチャン)は、全人代の政府活動報告で「雇用」に過去最多となる39回も言及した。
2020年04月の指導部会議で決めた「六保(6つの保持)」という基本方針も「雇用の保持」を筆頭に掲げ、李も報告で「六保の『底線』を守る」と強調した。
経済成長率目標は2019年12月にいったん「6%前後」と内定した。
「保六(6%成長を保つ)」は20年の国内総生産(GDP)を10年比で倍増させる長期目標から逆算したが、新型コロナで2020年は成長率目標そのものが取り消された。
2020-05-28---中国の全人代最終日。香港へ国家安全法を導入する方針を採択。
2020-05-25---みんな6月を待っている。
2020-05-25---どうなる香港経済斜陽化論。
2020-05-20---台湾、「一国二制度」批判の第2期蔡英文政権が発足。
2020-05-20---訪日中国人、2020年04月はたった200人。1978年02月以来最低。
2020-05-20---東南アジアの訪日者、2020年04月はたった400人。過去最低!
2020-05-20---外国特派員協会が、東京五輪エンブレムをコロナに模した。
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2020-05-10---世界を襲う新型コロナウイルスの感染拡大が、「米中争覇」の先行きを複雑にする。
2020-05-08---米国雇用。ルーズベルトも腰を抜かした2020年04月速報値。2050万人減、失業率14.7%。
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