アイルランドで2020年02月08日に総選挙。二大政党が敗れる可能性? | 世界メディア・ニュースとモバイル・マネー

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ヨーロッパ経済ニュースEUROPE NNAは2020年02月07日に、第33回アイルランド議員(33rd Dáil/Irish parliament)を選出するの総選挙(Irish general election)が、2020年02月08日に実施された。

 

BBC Newsは2020年02月06日に、総選挙では住宅不足や医療サービスの不備、年金受給開始年齢の引き上げといった生活に密着する内政問題が重視されており、EU離脱(Brexit)で大きく、その可能性を動かした中心人物で、国外でも知名度が高く、アイルランド経済が欧州連合(EU)域内で最大の伸びを示していることを強調し、国内経済も順調に伸びているが、国内にその恩恵が行きわたっていないとの批判もあるレオ・バラッカー(Leo Varadkar)首相が率いる中道右派の統一アイルランド党(Fine Gael/フィナ・ゲール)は、は苦戦が予想される。

 

また、マリー・ロウ・マクドナルド(Mary Lou McDonald)が率いる中道右派・共和党(Fianna Fáil/フィアナ・フォイル)との二大政党が、ミッチェル・マーチン(Michéal Martin)が率いる第3党の左派シン・フェイン党(Sinn Féin)に敗れ、政治が大きく変わる可能性も出てきていると報告していた。

 

https://time-az.com/main/detail/71140 

 

地元紙アイリッシュ・タイムズ(Irish Times)と市場調査会社イプソスMRBI(Ipsos MRBI)の最新調査では、統一アイルランド党の支持率は20%で3位にとどまった。

一方、シン・フェイン党は25%と、共和党の23%も抜き首位に立っている。

シン・フェイン党はアイルランド民族主義を掲げ、英領北アイルランドでも政党活動を展開してる。向こう数年以内にアイルランド統一を巡る住民投票を行うことを強く支持している。

 

総選挙では各党とも単独過半数には至らない見通しだが、統一アイルランド党と共和党は、いずれもシン・フェイン党と連立を組む可能性は否定している。

 

バラッカー首相は1月、共和党との大連立を検討していると発表したが、共和党のミッチェル・マーティン党首はこれを拒否し、労働党(Labour)と緑の党(Green Party)を連立候補として挙げている。

 

BBC Newsは2020年02月08日 22:00 GMTに、投票所は閉じられたと報告し、Webサイト「BBC News NI」2020年02月09日 12:00 GMTに、RTÉ、アイリッシュタイムズ、TG4、UCDが共同で委託し、250の投票所で5,000人の回答者をサンプリングした出口調査を発表した。

 

RTÉは、投票が「堅実」だったようだと言った。

 

ただし、土曜日初の総選挙投票であるにもかかわらず、2016年に比べて投票数が急増するとは予想されていなかった。

 

出口調査では、1.3%の誤差があると報告している。

 

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