アジア経済ニュースNNA ASIAは2020年01月10日に、シンガポールの配車サービス大手Grabの料理宅配サービス部門GrabFood(グラブフード)は、飲食業者に厨房施設を貸し出すクラウドキッチン(Cloud kitchens)事業をシンガポールで開始したと報告した。
グラブが同様の事業を展開するのは5カ国目。既にクラウドキッチンを展開する企業との間で競争が激化しそうだという。
西部ブキバトック(Bukit Batok West)にあるラムスーン工業団地(Lam Soon Industrial Building in Hillview)内に2020年01月08日に、クラウドキッチン(Cloud kitchens)施設「グラブキッチン(Grab kitchen」をオープンした。
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面積は6,000平方フィート(約560平方m)超。飲食業者10社にスペースを提供する。注文した料理をその場で食べられるイートイン・コーナーも設置した。
新施設の開設で料理宅配の需要取り込みを狙う。シンガポールでは現在、グラブフードの登録業者は住人1,000人当たり3.7社だが、ブキバトックでは2社にとどまる。
今年上半期(1～6月)中には、国内でグラブキッチンを増設する計画だという。現地では、同業のフードパンダ(Foodpanda)やデリバルー(Deliveroo)もクラウドキッチンを運営しており、今後料理宅配サービス業界で競争がさらに激しくなりそうだ。
グラブフードは、シンガポール、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピンで計50カ所以上のクラウドキッチンを展開している。年内には、金融部門や広告部門のサービスを一元化した新アプリを提供する予定だという。
人が多く集まったった工業地帯などで、社員食堂を開けるように何軒かのレストランにキッチンを貸し出す。
新しい発想と言える。
そう言えば、ドイツの大学で、廊下の空きスペースで軽食を売り、簡単に食べられる空間が、学生に安く、貸し出されていた。