アジア経済ニュースNNA ASIAは2019年09月16日に、ミャンマーの電子メディアのイラワジ(Irrawaddy)は2019年09月12日に、ミャンマーの少数民族武装勢力が2019年08月15日に、中国との貿易幹線道である北東部シャン州ムセ(Muse, Shan State)と第2の都市マンダレー(Mandalay)を結ぶ高速道路にあるゴート・トゥイン橋(Gote Twin Bridge)などを襲撃して以降、運送費が跳ね上がり、商品価格にも影響が出ていると報告した。
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MHFTSA(Myanmar Highway Freight Transportation Service Association/ミャンマー幹線道路貨物輸送サービス協会)シャン州支部(Shan State Branch)のウィン・アウン・カン支部長によると、襲撃以降、ムセからマンダレーまでの運送料は1トン当たり6万チャット(約4,260円)から8万チャット、ムセから最大都市ヤンゴンまでは1トン当たり8万5,000チャットから15万チャットに上昇した。
ムセに向かう物流にも影響が出ている。MFPPEA(Myanmar Fishery Products Processors and Exporters Association/ミャンマー水産加工輸出業者協会)のトー・ナンダー副会長は「ヤンゴンからムセへの水産品の運送料は1トン当たり1万8,000チャットから3万9,000～4万トンに跳ね上がった」と指摘。少数民族武装勢力の幹線道襲撃により、ウナギやカニなどを扱うミャンマーの水産品取引業者が被った被害額は9億チャット以上に上るという。
2019年08月15日の襲撃はTNLA(Taan National Liberation Army/タアン民族解放軍)、AA(Arakan Army/アラカン軍)、MNDAA(Myanmar National Democratic Alliance Army/ミャンマー民族民主同盟軍)の3勢力によるものとされている。