アジア経済ニュースNNA ASIAは2019年06月27日に、大阪市の高速バス大手のWILLER(ウィラー)は2019年06月26日に、ベトナムのタクシー大手マイリン・グループ(MaiLinh Group)との合弁会社「マイリンウィラー(MaiLinh-WILLER)」が、ベトナムの首都ハノイ(Hanoi)でタクシー配車アプリサービスを開始したと発表したと報告した。
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ベトナム語のほか、日本語や英語での予約に対応し、日本人駐在員や出張者、旅行者などが安心してタクシーを使えるようにしている。
ベトナム国内には現在、最大手の「Grab(グラブ)」をはじめ、約10種類の配車アプリはあるが、日本語での対応は「マイリンウィラー」が初めてである。
乗車前と乗車中にはドライバーに対して、アプリを通じて日本語で質問すると、自動的にベトナム語に翻訳されるチャット機能を備える。
将来的に中国語と韓国語にも対応する。電子契約により乗車前に運賃が確定するため、従来のタクシー配車アプリのように、乗車前の見込みと実際の運賃が異なることもない。
配車アプリは、ハノイを運行エリアとするマイリンタクシー(MaiLinh Taxi)1,000台に導入した。
2019年10月までにハノイを中心とする北部で3,000台、ホーチミン市(Ho Chi Minh City)を中心とする南部で2,000台に拡大する計画で、2020年には全国1万6,000台のすべてのマイリンタクシーに導入する。
またマイリンウィラーは、ハノイと北中部タインホア省タインホア市(Thanh Hoa Province Thanh Hoa City)を結ぶ都市間バス路線を8月に始める計画え、リアルタイムでの遠隔監視や運行管理センターなど、ウィラーが日本で培った安全運行システムを導入する。
当初の運行車両は2台で、1日2往復4便を運行する。
ベトナムの自動車組み立て生産大手チュオンハイ自動車(Thaco)と開発した車両に、長距離移動に快適な特別シートを搭載する。
運賃は約700円。サービス開始から1年後には車両を10台まで増やし、路線もハノイやタインホアから20~100kmの距離にある都市に拡大する計画で、将来的にホーチミン市をハブとする都市間バスも見据える。