先週の日曜日は、8歳の次男の初めてのピアノの発表会でした
息子のピアノの先生は、色んな意味で少し変わっていまして(私はそれが好きなんですが)
男性のピアノの先生というのも珍しいと思うのですが、現役のピアニストであり、熱い指導もしてくださる先生。
「ピアノが大好きなんだ‼️」という思いが 全身から漏れ出ている先生なんです
発表の場が、「緊張のトラウマの場」になってほしくないという先生の思いから、会場も 舞台のあるホールではなく、 グランド・ピアノのある喫茶店でした
聞きに来た人達は よくある喫茶店の 丸や四角のテーブルに座って 演奏を聞きます。
先生は、演奏する生徒から 少し離れた所に座って、楽譜をめくったり(私の頃は発表会と言えば暗譜必須❗️)止まってしまって わからなくなった時には さっと 近づいて助けていました
なるべく緊張しないように という先生の配慮はあっても、やはり 人前で弾くというのは 誰でも緊張しますよね~。
次男にとっては初めての経験。発表会に出るまでにちょっとしたドラマがありまして。
日が近づいてくると緊張してきたみたいで、2週間前のレッスンでは、突然 泣き出して 「発表会でない」と言い出し、先生も私もびっくり
そんな時も、出る、出ないは本人に選ばせてくれる先生
次男は、発表会で失敗する事を怖れていたようです。人前で失敗したら恥ずかしい。完璧に弾かなきゃいけない。そう思っていたみたいです。(私がそう思っていたと言ったらいいでしょうか)
先生は、「ここまでやってきた努力の方が大事で、発表会はおまけみたいなもんやで。」
「発表会は上手くいかなくて当たり前。完璧に弾こうとしなくていいねん。」そう声かけてくれました(感動)
気持ちを取り直して 出ることに決めた発表会前 最後のレッスンの日、先生が「よくここまで頑張った!!」って 拍手してくれたんです(感動)
私が泣きそうに なっちゃいました。
過程をずっと見てくれていて、それを労って褒めてくれる。こんなに 嬉しい事ないですよね
小さかった頃の私も、そうして欲しかったんだなって。
さて、話は発表会当日にもどりまして w
練習では 「お辞儀すると 緊張するから、しないっ!!」って言ってたけど、
次男の前に弾いた4歳の子がお辞儀したもんだから 「8歳の俺がお辞儀しないわけにはいかないやん」と言わんばかりに お辞儀してスタート
先生も私も驚く程の、ここ一番の集中力を出して弾ききりました。練習の演奏も聞いていた
長男は あいつ、やりおった! って表情で「すげー」と言って拍手してました(弟を素直に褒めれる兄、素晴らしい‼️)
他の生徒さんの演奏も どの方も 一生懸命なのが伝わって 何度もウルウルきました。
その中でも、私が一番 刺激をもらったのは 80歳の男性の『人形の夢と目覚め』
何とその方、ピアノを始めたのは75歳だそうです!!
ピアノが大好きだった奥様が亡くなられてから、自分が弾いてみようかな と思われたそうです。
両手で 丁寧に丁寧に 弾いてらして その姿に感動
少しですがピアノ経験のある40歳の私が 今ピアノ弾いても、指はなかなか思うように動きません。
ですから75歳で始めてピアノを触って、5年で両手で 曲を弾けるようになるには どれだけ練習されてきたのか。気持ちと身体のギャップもあるでしょうし。
先生はその男性の事をこうおっしゃってました。「僕は○○さんにピアノは教えながら、○○さんからは人生を教わっています」
最後に生徒さんからの希望で、先生も弾いて下さいました。本当にピアノが大好きなんだな~
というのが伝わってくるんです。
「僕は音の一つ一つに思いをのせて弾いています」
ピアノ愛がすごい
素晴らしい先生に出会えた事に感謝でいっぱいです
8歳の次男のチャレンジも素晴らしい
素直な長男も素晴らしい
いつくになっても チャレンジし続けている80歳の男性も素晴らしい
熱い思いを持った謙虚な先生も素晴らしい
音だけじゃなく振動でも全身に伝わってくる グランド・ピアノでの演奏を 終始感動しっぱなしで 聴いてました
今度の日曜日は 私のテニスの発表会!!w
そうだ。私も1球1球に意志をのせて テニスを楽しみたいと思います
いくつになってもチャレンジ、素晴らしい
最後まで読んで下さってありがとうございました