来年度からの教科書が変わる話の2回目

「聞く・話す」から、「聞く・話す・読む・書く」の総合学習へ

文法力が強化されて、高校生で習う内容が前倒し

そのため、説明の後の練習問題が、これまでよりもはるかに難しくなる。


練習問題の数が増えます

練習問題数が増えるだけでなく、内容が高度になる。

子ども達が苦手とする

語順整序や語形変化が教科書に盛り込まれます。

こうしたことは、入試問題へ直結するカタチでふんだんに取り入れられます。

そして、最近増えつつあった

自由英作文へとつながります。



「読解力」のパワーアップは驚異的な難問?

これまでは少しだけ発展的だった英英辞書的な問題の出題も

正直、今の中1、中2の子達が

そのまま来年の教科書を使いこなせるかは

はなはだ疑問です。

単に学習時間が増えたから、その増えた時間で補えるなんて思わないで下さい。



単語数は、900語 ⇒ 1200語へ大増加

単語の数が増えただけではなく、

その用法もたくさん増えているので

実質、子ども達は1200語以上の単語を学ばなければなりません。

例えば、[take]ですが、

現行 乗る、撮る、買う、する、席につく、すわる

新版 乗る(とって行く)、撮る(書き取る)、買う、連れて行く、受ける
   する、予約する、席につく、踏み出す、解体する、脱ぐ、取り出す

と言う具合になります。


教科書会社は、今は躍起に成って制作しているはずです。

そして、来年、現場の先生達の混乱があり

定期テストを自分で作らない先生が出てきて

教科書会社の作った問題をそのまま拝借して出題することも。

塾は、当然内申点アップの為に

教科書会社からの裏ルートでその問題を手に入れる塾もあるでしょう。

そして対策として行うことも。

いずれにしても、

「ゆとり教育」の弊害を排除して

子ども達に負担かもしれませんが

この時期だからこそ

詰め込みの学習も必要だと思います。