今回のツーリングでの主目的…津波の被害を受けた地域を走る。

それが全工程5泊6日の中での今日に当たります。


東北ツーリング①でも書いたように、過去走っていた風景や町並みが、どうなっているかをこの目で見る。


名取市のホテルから海沿いの国道6号を、途中の道の駅にも寄りながらひた走る。


以前来た時、浪江町役場から南は「帰宅困難区域」として入ることができなかったが、さすがに10年程経ってるという事もあり、その立入禁止も無くなっていた。

というかむしろ浪江町役場のすぐ近くに、新しく道の駅ができてた。


この辺りも当時はコンビニやガソリンスタンドが壊れたまま放置されたんだよね。

今はガソリンスタンドも再開(会社は違ってた)してるし、コンビニに至っては壊れて放置された時と同じローソンだった。



その交差点のすぐ脇にイオンもできていた。

(後述の「ひろのてらす」とは違います)


なるほど確実に復興しているのかと納得。


この後、引き続き国道6号を走るが、途中で「とみおかアーカイブミュージアム」に立ち寄った。

震災の展示を期待していたが、半分は富岡市の地理歴史を紹介する内容だったので、ちょっと期待外れ。

しかしそれでもいろいろと自分の中に響くものがあった。


めちゃくちゃに壊れたパトカー。
実際にこれに乗って避難誘導してた警察官2名の方が犠牲になったそう。
津波に巻き込まれ、車体も壊れゆく中、最後の瞬間どんな気持ちだったのだろうと思いを巡らすと、いたたまれない気持ちになる。



この「富岡は負けん」の横断幕を目にした時、驚いた。



なぜなら8年前、まさにこの場所を通り、この横断幕に遭遇し、自分も写真を撮っていたから。

それがコレ。


何だか運命的なものを感じた。


もっとじっくり見たかったが、時間の都合もあり、早々に退散。

と同時に、昼飯も食ってなかったので街の駅なみえで買っていたなみえ焼きそばパンをほおばる。

自分の経験上、食べれる時に食べとかないと、それが後々に響いてスタミナ切れになりやすいから。


いわき市の辺りまで来ると、もうだいぶ普通の風景。

若干時間押し気味だったので、少しペースを上げつつ、茨城県に。

茨城入ってからは基本寄り道はせずに、この日の宿を目指す。


んで、宿がある日立市に5時半頃に到着。


この日は天気予報が微妙だったけど、何とか持ちこたえて良かった。

ただ、過去福島に2度来たとき、両方ともあんま天気良くなくて、今回も微妙な天気でした。

相性が良くないのかな。いやいや、雨が降らなかっただけでも感謝しなきゃ、ですかね。


チェックインして少し休んでから夕食へ。

ホテルのロビーに近隣の飲食店マップがあったので、それを見ながら散歩がてら。


醤油ラーメンだけど、かなりあっさりでほぼ塩なラーメン。

歳のせいか、濃い味が苦手になってきた僕にはちょうどよかったのかも。


さて、天気予報を見ると明日はほぼ確実に雨っぽい…
どうしたものかと悩むが、悩み続けると事で天気が良くなるなんて事は無いから、開き直って就寝。

この日は1日福島を走り、昔と今の風景の変化や移り変わりを感じてきた。
何年と経ってるから復興も進んではいるけど、一方で東電の近隣施設は未だにガードマン付の立入規制があったりと、爪痕はまだまだ残っている事を改めて知った。

いろいろと思い、考えさせられる事が多い1日でした。
そしてやはり来てよかったと思った。
外野で「復興だ」とか「頑張れ東北」とかのたまうより、こーやって自分の目で見て実感する事は凄く大事だな、と。




おまけ


日本一小さいと言われている、ひろのてらすのイオン。

確かに小さかった。