★★★★

 

爆笑のち共感。

様々な社会問題をテーマに面白い作品を描き続けてくれる垣谷さん。
今回のテーマはズバリ『墓じまい』

「絶対にお父さんと同じお墓には入りたくない!」
姑の遺言から始まったお墓騒動。
以前からこの類のセリフは時々耳にするが他人事とは思えない。

結婚後の苗字問題を絡めながら物語はテンポ良く進む。

常識知らずと言われる主人公の五月だが、いやいやどうして五月が発する言葉は極端に見えながら的を得ている。

金にがめつい住職や、頭カチコチの元衆議院議員など癖強めのキャラも登場し最初から最後まで面白かった。

垣谷節炸裂の一冊。