中高生の期末テストが五月雨式に始まってきました。

受験生は別にして、次年度のスタートポイントを決める意味でも、とても重要ですね。

その意味では、結果を放置することは良くないと思います。


理数科目については、単元別に切り分けられているので、「うまく当該単元が終了すればいいや」という認識でも、それなりに進んでいけますが、さて受験となると総合的に学習していかなければいけないので、放置してしまうことはよくありません。


多くの私立の中高生はテスト休みという機関が存在していますので、この時期に見直しと、次の復習をしていくことが望ましいと思います。テストがおわって気持ちが抜けてしまい、自由を謳歌できるのは、おそらく、中学1・2年と、高校1年くらいではないでしょうか。


大学の付属校に通学している子どもたちは、意外に気楽に学生生活をすごす傾向があります。しかし、そのまま大学に進学するメリットをいかすために、学校での成績が重視されてきます。

意識の高いお子さんの場合には、最初からがんばって勉強をしているので問題がありませんが、そういうお子さんの場合は少ないでしょうね。

多くの場合は、2年くらいになってはじめて危機に気づき始めるというのが現状です。1・2年の成績と3年のある程度までの成績が判断基準となりますので、気づくのが遅いほど取り返しは難しくなります。

いま、わたしの見ている高校2年生が、夏休みの後半から通塾しています。

高校に進学してからは、あまり勉強しなくなり、成績も振るわなかったのですが、私との出会いで急に目覚めたようで、勉強する時間が急に増えてきました。

本人も危機意識が高くなり、塾に通い勉強する時間が増えることに困難を感じず、この期末テストに向けて一所懸命勉強しています。

「本気になるのは何時がいいのか」ということは、一概には言えませんが、教える方の立場からいえば、早めの時期に本気になって、危ない橋を渡ってほしくないですね。


もし、おこさまで、危ない橋を渡ろうとされているのなら、はやめに対応されるのが一番良いと思います。

お子様とぶつかることもあるかもしれませんが、わたしたちのような第三者に任せられたほうが、意外とうまくいくものかもしれません・・。

今日は、いいお天気になりましたね。

でも、今晩はかなり冷え込むらしいので要注意ですね。うちには、犬もネコも多頭でいますので、

シングルのベッドに群がってきて、布団の中にはいりこまれますので、比較的温かいのはいいのですが

ときどき掛け布団をいつのまにか引っ張られて、寒くて目が覚めるということもしばしばです・・・。


さて、定期試験絡みで、もうひとつ書かせていただきます。

高校生にもなると、数学や理科の平均点がおどろくほど低い点数になるようです。

内容的に、それほど難しいわけではないので、理解度が低いということなのですが、

このことから言えることは、授業を受けていても理解できないお子様が多いということなのでしょう。


この責任は、お子様にあるといわれるのですが、残念ながらそうも言い切れない場合もあるようです。

進度が高校になると、中学とは格段に速くなるので、ついていけなくなっているというのが現状だと思います。

もしそうであれば、いまの高校での授業ということに疑問が出てきます。

ほとんどの生徒が分からないような授業の展開に意味があるのだろうか・・・。

その授業で分からないことで、理数はだめだと決め付けてしまう生徒がふえていくのではないだろうか・・・。



わたしは、おこさまの勉強の努力ということを重視していますが、その前提は理解ができることです。

理解ができないのに、勉強への努力ということを、いくら言ったとしても意味がないですよね。

高校は、大学での勉強をなにをするかを決めるために架け橋だとおもいます。したがって、より広い選択肢で、将来にもつながっていく勉強ができる素地をこどもたちに提供できるような学校になればいいですね。

そう考えると、いまの日本の大学入試の位置づけそのものを再考すべきなのかもしれません。

外国のように、卒業するのが難しい大学こそが、日本の将来を託していくこどもたちを育成していくために必要ではないでしょうか・・・。


形式的な教育ではなく、日本の将来を考えた教育への転換期が来ているのかもしれません。


寒い1週間になりそうですね。木曜日ころに真冬並みになるとか。

暖房を入れるのには、まだ抵抗がありますので、もう少しは我慢したいという今日この頃です。

みなさんは如何ですか?

さて、最近のお子さまの特徴のひとつに「一度覚えたことを、すぐに忘れてしまう」ということがあります。

せっかく学習して理解できたものが1週間もしないうちにあいまいになってしまうのを見るのは悲しいものですね。

理解できないのではなく、定着できないのはなぜかということですが、

自分なりの答としては、「からだに覚えさせるところまでいっていないから」というものです。

勉強もスポーツも同じだと思います。最初は、ぎこちなく、頭で考えないと対応できないことが普通ですが、練習を重ねていくと、頭を使わなくても自然に対応できるようになっていく。

もちろん、その人の才能との関連があり、上手か下手かという違いは仕方ありませんが・・。

勉強もおなじで、頭で理解しただけで終わってしまうので、定着できないのではないでしょうか。

よく、「わかってなるほど。やってなるほど」という言葉があります。

これは正鵠を得た表現ですね。「わかったつもりになっても、実行していないので定着できない」ということだと思いますが、まさに演習量で、結果はおのずと出てくるのではないでしょうか。

ただ、最近のおこさまに、こういう傾向が多く見られるような気がします。もちろん、演習量という問題があるのですが、それなりに「できる」ようになっていても、肝心のテストのところでは失敗しています。

暗記機能が弱いということよりも、たくさんの情報に触れることが多くなったことから、覚えられる容量が人間には決まっていて、それを超えてしまうと忘却の機能が働くのかもしれません。

このときに、自分にとって重要と考えられるものを残すことになるので、重要度の低いものから「自然忘却」されているのかなと思ったりも・・・。

もし、そうであるならば、「忘れてしまう」ということは、そのお子様にとって、勉強が最重要とは考えていないという証拠かもしれません。点数をあげていくためには、単に「知識」や「技術」を教えるだけではなく、「自信」をもたせていく取り組みが、わたしたちの最重要課題といえるのかもしれません。