定期テストで結果を出すことは決して難しいことではありません。

必要なことは、

① 授業を良く聞いて、板書だけではなく、先生が話している内容をできるかぎり記述したノートを作ること

② 本当は予習、復習の充実といいたいところですが、現実の生活時間をかんがえたときに、毎日の予習・復習は正直きびしいものがあります。

なので、お勧めしたいことは、テスト1ヶ月前から数学と理科科目・英語に関しては演習と復習を開始する

③ 暗記科目は、重要度と範囲に応じて2週間前から、大変なものから順番にはじめる。


おおよそ、この3つですが、成績があまりあがらない生徒の大半は、テスト1週間前になってはじめて対策の勉強を、ハチマキを締めながらはじめるというパターンがおおいようですね。

これでは十分な理解はできないので、結果をだすのは難しいでしょう。


すくなくとも、理系科目については、問題を見たときに、解法のパターンがすばやく見抜けるほど定着していなければ高得点は見込めません。

よく、ケアレスミスをして点数を大幅に落として来る生徒がいますが、これを回避するには、まずは定着させて落ち着いた気持ちで問題と向かい合えるようになっていくことです。


また、暗記科目については、「見る・読む・話す」の3拍子が一番効果的ですね。時間の問題で、どれかが手を抜かれる傾向がありますが、3つがそろえば暗記力は大幅に上がっていくと思います。

また、英語が不得意という場合でも、英文を音読する。できれば自分で記述するということが、英語の得点をあげていくひとつの方法でもあります。


こうしたやり方は、かなりの時間が必要なのがお分かりになると思います。

しかし、こどもたちのおかれている環境は、誘惑がおおいために、とても難しいですね。携帯・音楽・ツイッター等々、新しい魅力に満ちたことが、あまい誘いをかけてきています。

なので、こうした誘惑を断ち切れるだけの環境づくりが(本人の自覚も含めて)必要ですね。

ながらく遠ざかっていましたが、わたしのブログをご覧いただいている方々には

申し訳なく思っております。

落葉もかなりすすみ、先日長野方面に出かけた折には山々の木々もすっかり色づいておりましたが

11月もはや中旬となり、まもなく本格的な冬の到来がくるのでしょうね。


さて、10月にあった中間テストの結果も出揃って、内容によっては「怒り」「落胆」等々・・。いろんな感情が出てこられている方もあるかもしれません。


結果が良かった方はさておき、悪かった生徒について、総じて言えることは「勉強不足」という言葉で言い切れるかと思います。

もちろん、「勉強」がすべてではないので、「成績が悪い=人生の落伍者」ということではありません。

しかし、日本の教育現場は「将来の職業」と「勉学」との関連性に、きちんとした理論付けがなされていないために、「何となく進学」ということが多いのではないでしょうか。

この結果、「いま勉強する意味」ということを理解しないまま、中学・高校・大学という階段を上っていくお子様が多いように思います。

しかし、わたし自身の経験からすれば、「目的のない勉強」ほど苦痛なものはないと思います。将来の夢を子どもたちに具体的に持たせていくこと、それがほんとうの教育ではないかと思っています。

たとえば、将来のなりたい職業が、ある程度明確であれば、大学で何を勉強するべきかが明らかになりますよね。

そのためには、どこの大学学部に進学するべきかも明らかになるはずです。

いまの自分の学力と、その大学・学部がどの程度の乖離があるのかがわかれば、それを埋めていくための努力を、自分なりの計画を立てて努力していけばいいのです。

その結果がどうであれ、目標と計画があるかどうかで、学校での授業の姿勢もテストに向ける姿勢も

大きく変化するはずです。

自分のいまの位置を確認することもなく、努力も十分しないで、ただ「高望み」だけをしていたら、この学生の期間に本当に学ぶべきことを学ぶことなく日々を終えてしまうのかもしれません。

「目標に向かって、一所懸命努力すること」が、人生の中では一番大事なことと思います。

それを、勉強という、まだ危険の少ない場所で学べるのですから、この期間をおろそかにするのは、悲しいことだと思います。


わたしは、塾というあだ花の場所におりますが、あえて申し上げれば「勉強」という方便を使って、「今学ぶべきことを学ぶ」を生徒たちに知ってもらえればと考えています。

結果を出すのは塾の使命ですから、結果は大事です。でも、その結果を通して、こどもたちが「ほんとうの自分」というものを知ってくれればと思っています。

こんにちは。

210月をむかえ、なにかと気ぜわしくなってきたような気がします。

受験も近づき、センターまでは100日あまりとなってしまいました。中学入試も120日たらず・・。

もう受験生を抱えるご家庭では、なにかと大変だと思いますが、最後まで頑張ってください。


今日お話しようと思うのは、勉強に集中できないというお子さまの問題です。

ゲームやテレビなど娯楽性のものに対しては、おそろしいほどの集中力をみせるのに、肝心の勉強になると、すぐにほかの事に気が回り集中できる時間が足りない・・・。


こういうお子さまの場合、強制的に勉強をさせようとされることが多いのですが、正直難しいかと思います。かりに1時間の勉強時間と決めて取り組ませようとしても、おそらく10分くらいで気持ちが別の方向に向き始めます。

わたしの経験でも、小学2年生や3年生で、そういうお子さまを指導したことがあります。なかなか子どもとはいえ手ごわいです。教えようとしても、ほとんど聞いていないことも多かったですね。

この原因は、親への反発とか、勉強に対する興味がないとか、さまざまな理由が考えられます。

ただ、こういうお子さまでも、急に勉強し始めるようになるときがあるので、気が抜けませんが。


こういう問題を少しでもはやく改善していくためには、「成功体験」を重ねていくことではないかと思います。

なんども繰り返して、「できる」という気持ちを重ねることで、「やる気」が出てくるのを待つしかないのではないでしょうか?


もちろん、その際にも無駄な時間がたくさん必要になってきますので、費用対効果でいえば合わないかもしれません。それでも我慢しながら「そのとき」を待つことができるかです。

ご家庭での取り組みもありますが、なかなか思うようには行かないことも多いでしょう。また、個別指導や家庭教師で対応と言うことも考えられますが、これも必ずしも有効と言えないのも事実です。

これは「指導」というよりも「しつけ」に近いからです。なので、個別や家庭教師の場合、「しつけ」という面まで請け負ってはいません。授業は粛々とするけれども、着実な成果はとくに期待しません。

「お金を受け取っているのに」と思われるかもしれませんが、こういう生徒の場合には「手」もかかり、なかなか思うような授業ができません。また、他の担当が変わったとしても大差ないだろうと考えるからです。


なので、第三者にゆだねる場合には、先生の考えを良く聞いて検討されることがのぞましいでしょう。

「しつけ」という部分まで踏み込んでくれるのか・・。そこを確認してから出ないと、お子さまを預けても

時間とお金の無駄になるだけですね。


ただ最後に申し上げたいのは、そういうお子さまでも年齢を重ねる中で自然と変化する場合もあります。

このことから言えば、家庭教師や個別の先生は「触媒」といったほうが適切かもしれません。

そのお子さまにほんとうに合う「触媒」の先生を探してみてください。