それは、
「なぜ、教室を展開しないのですか?」
というものです。
「べつの場所で同じことをやってもうまくいくはずだ」という論理です。
そう言っていただけるのはありがたいことです。
まず、私はたくさんの人間関係を調整したり管理するのが嫌い(苦手)なのです。
たぶん、変に細かいところがあるんです。
つぎに、塾は飲食店や物販と比べて収穫逓増するタイプの業種ではないのです。
教室がたくさんあったからといって、商品原価を安くできるといったスケールメリットがほとんどないのです。
そりゃあ、テレビCMくらいはできるようになるかもしれませんが、塾のブランド価値なんて、数年おきに移ろいゆくものなのです。
つまり、一般的なビジネスのように、数十年も維持できる、確固たるブランド価値を形成するのが難しいのです。
考えてみたら、教室によって責任者も講師も違うわけですから、変数が大きすぎてブランド管理できないわけです。
最後に「誰でもよいから雇い入れる」ということが嫌いなのです。
一時的な生徒数や売上のために、常に誰でもよいから講師を探す、というやりかたではいずれ限界を迎えます。
ですから、C.B個別学院では、講師か座席が足りなくなった曜日・時間から受付を終わらせています。
ちなみに、私はビジネスの拡大を否定しているわけではありません。
ただ、こと塾に関しては「良い教室を展開し続けるには無理がある」と感じているだけです。
展開は他の分野(たとえば教材販売のような分野)でやればよいのです。
そんなわけで、C.B個別学院が教室を展開することはございません。