三陸海岸大津波
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吉村 昭 著
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昭和八年の津波
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前兆現象
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音
・
・
明治29年の
津波襲来前も沖から
・
ドーン、ドーン
・
という大砲の
砲撃音のような
音がしたが
・
今回も
その音に似た音響が
した
・
音に関しての
前兆現象は
大変に多い
・
この現象を
中央気象台、
・
被災地付近の
測候所員の
実地調査が行われた
・
・
宮城県
(地域名は省きます)
・
沖合から砲声様の音3回
・
砲声様の音2回
津波の少し前にきく
・
津波襲来の直前
砲声の音
・
更に15分後
微声1回
・
地震後
東方に
砲声様の音3回
・
地震後30分してから
東方に
砲撃状の音2回
・
地震後25分してから
砲声様の音聞こえる
更に15分後微声
・
地震後東方に
・
汽車の驀走するような
大音響
更に北方に
銃撃様の音2回
・
午前3時10分頃
東方に
ゴーッという
大音響2回
・
地震後
津波来襲直前に
ゴーッという快音
・
地震直後
東方にゴーッという
音響
・
地震後
東方に音響をきく
・
津波の5分前
沖合で砲声様の音2回
・
津波直前に
砲声様の音
・
上に同じ
・
地震直後
砲声殷々
(いんいん)と響く
・
地震後
東方に音響をきく
・
地震の後
2,30分してから
大音響をきく
更に5分後微音
・
尾崎・片浜・七半沢
・台ノ沢・浪板・
気仙沼
上に同じ
・
地震の後
音響をきく
・
津波の直前に
ダイナマイトのような
爆発音が
東方から聞こえた
・
津波直前に
爆発音
さらに5分後
微音
・
地震の後
20分ほどして
音響をきく
・
地震後20分 爆発音
・
午前3時頃
ドンという爆発音
・
午前2時36分頃
音響をきく
・
津波前干き潮と共に
爆発音2回
後のものは
やや小さかった
・
地震後20分して音響
・
地震の後8分してから
東北東に
砲声様の音をきく
・
その後5分してから
やや小さな音響
さらに25分後
大きな砲声をきく
・
・
岩手県
(地域名は省きます)
・
地震後25分して音響
・
地震後20分してから
南南東の方向で
底力ある
ドンという音2回
・
地震後20分してから
東方で爆声
更に8分後微音
・
地震後20分してから
ダイナマイトのような
爆発音
・
地震後25分してから
東方に発破
(ダイナマイト)のような
爆発音
・
地震後20分してから
砲声様の音2回
・
地震後10分から
25分の間に爆音2回
・
上に同じ
・
地震の後25分して
西方に音響
・
地震後30分してから
東方に大きくないが
強い音響をきく
・
地震後20分してから
東方に
発破のような爆音
・
地震後20分してから
砲声のような
ドーンという音
東方に2,3回
・
地震後15分してから
沖合に
砲声のような音
・
地震後10分してから
東方に底力ある
遠雷のような音
・
地震後10分してから
砲声様の音1回
・
地震後30分してから
遠雷のような音
・
・
青森県
(地域名は省きます)
・
地震後25分してから
南東方に異常音をきく
・
地震後10分してから
北方に砲声様の音
・
地震中に
砲声様のような音
・
地震後10分から
20分の間に
地響きのある砲声
のような音
・
地震後間もなく
砲声音
・
砲声をきく
・
地震の後
ドーンという音が
地中から
ひびいてくるように
聞こえた
・
地震後15分してから
砲声のような音2回
・
地震後
雷鳴のような音2回
・
地震後15分してから
ドーン、ドーンと
いう音が
聞こえた
・
午前3時半頃
雷鳴のような音2回
・
地震後15分してから
ドーン、ドーン
という音が
聞こえた
・
午前3時半頃
砲声のような音
余韻があった
・
・
・
・
ほぼ、
同じような証言です
・
この調査から
音は砲声のような
ドーンという音で
・
ほぼ
津波襲来前に
起こっている
・
この奇怪な音が
何を意味するか
専門学者の間で
はっきりした
回答はなかった
・
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・
※ マグマ沸騰の音と
考えられる
(津波のエネルギーは
マグマ)
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・
私は、
箱根大涌谷噴火の際
偶然
箱根硫黄地獄に
いました
・
東富士演習場での
自衛隊の
砲撃訓練の
ドーンドドンという
音に似ていました