「さて、今度は地震雲だ」
と語調を変えて両手でポンと
膝を打った
「地震雲は無いとも言えない
あなた達 何年生まれ？」と
私の方を見て言われたので
「昭和２３年生まれです」と答えると
「ああ、それじゃうちの息子と近い
うちの息子は昭和２４年生まれだ
〇〇中学で陸上をやっていたよ」
そして△△先輩に年齢を聞いて
「快音事件って知っていますか」
「カイオン？」
昭和２８年 沼津市大平で
８月に起きた怪爆発で
農家の庭先で、夕方その家の主婦の足に
衝撃を与えた事件で
その当時私も△△さんも子供で
その事件は知らなかった
爆発音がしたとのことで
発砲事件かと警察をはじめ 消防団の
調査が行われ 新聞社などが来たが
わからずじまい
藤村先生は、事件のほとぼりが冷めたころ
現地調査に出かけた
役場や警察に行き 消防団長とも合い
その後
主婦や庭で遊んでいた子供に
詳しい事情調査を行ったそうで
状況は、子供が朝方庭で遊んでいたら
ドーンという音とともに白煙が上がった
その日の夕方にも
ドーンという音がして 主婦の足に衝撃与えた
また白煙が発生したと証言したとのこと
そこで匂いはどうだったかと質問したら
「匂いは何もしなかった」という答えが返ってきた
すぐに藤村先生は 雷だと気付かれ
「それは雷ですよ」 と教えてきたとのこと
そこで話を区切り しばらくして・・・・ 次回に続く
富士山 宝永噴火口
黒色の玄武岩がゴロゴロ積み重なっている
（本文と関係ありません）
