授業内容

①講師の方の経歴紹介/質疑応答

②グループディスカッション

③個人発表 テーマ「私の夏休みマニフェスト」

 

授業感想

 講師の方の職歴のお話の際に印象深かったのが、企画作りに関して講師の方が上司からもらったというアドバイスだ。企画作りの際には、性別や年齢だけでなく、住んでいる場所や家族構成、どんな仕事をしているのか、どんな性格なのかなど、詳細な人物像をターゲットとして思い浮かべる必要があるという。今までに書いてきたエントリーシートでも企画を考えて記述する問題があったが、やはり私も性別や年代しか想定していなかったため、これからはもっと詳細な人物像を思い浮かべ、まずその一人に刺さる企画、その一人に刺されば他の人にも刺さる企画を考えることを心掛けたい。

 また現段階で多くの人が悩んでいる「就活の軸」についてもお話があった。出版社以外、マスコミ以外を志望する際に志望動機が書きづらかったり、ブレてしまったりしがちであったが、講師の方はどの業界でも共通した自分のやりたいことの軸を持って選考に臨んでいたことで、途中で志望業界を切り替えても内定を勝ち取れたとおっしゃっていた。そのようにどんな業界でも使うことができる「就活の軸」を練っていくことが必要だ。

 今回の講義のメインワークはグループディスカッション。出版コースでは2・3年通してもグループディスカッションをほとんどやったことがなかったため、新鮮でとても楽しみながら行うことができた。テーマは、あるアイドルプロジェクトが流行っているのはなぜか、一般的に言われていることではない理由をグループことに考えるというものだ。「一般的に言われていることではない」理由という部分が非常に難しかったが、そのプロジェクトに詳しい人とそうでない人双方の意見を交わすことで新しい視点が生まれた。どちらのグループもユニークで面白い発想の発表を行ったが、講師の方によると一番重要なのは突飛な発想かどうかではなく、「自分の経験に基づいていること」だという。自分の経験に基づいていることでただの主観ではない説得力が生まれるというのはエントリーシートや面接において気を付けていたことだが、それはグループディスカッションでも同じだという。またテーマとなる題材に知識がなかったとしても、聞き出して深堀りする役に回ることでグループディスカッションでもうまく立ち回ることができるというアドバイスもいただいた。

 最後の個人発表のテーマは「私の夏休みマニフェスト」。就活に直接関係しないけれど、話すネタになりそうなやってみたいことというものだ。それぞれ全く違ったマニフェストがとても面白く、なかには夏休みだからこそできるものも多く、テーマにより沿っていていいなと感じた。講師の方からは自己完結ではなく、誰かとの交流や発信に繋がることが必要だとアドバイスをいただいた。出版コースは個人で行う趣味を持つ人が多いため、「人と一緒に」「人を巻き込んだ」経験について忘れがちであり、今後もお互いに注意していきたいと考えた。

 今回は出版コースでは珍しいグループディスカッションや、自己PRではない個人発表を行う新鮮な講義であった。残り少なくなってきている春期の講義の一つ一つをより大切に夏に備え、「私の夏休みマニフェスト」の達成も含めて充実したものにしたい。