◆授業内容
〇広告代理店とは:役割と種類
広告代理店は、企業からの依頼を受け、広告の企画・制作からメディア掲載までを一貫して行う。
メディアの広告枠を買い付けたり、制作を外部に委託したりもする。
〇講師の企業でのキャリアと働き方
講師がいる企業では社員の「やりたいこと」を仕事に繋げる文化がある。先輩との1on1を50回以上設け、個人の希望を具体化する機会を提供する。講師のように学生時代の経験(例:ラクロス部マネージャー)が実際の仕事(例:朝活イベント企画)に繋がるケースが多い。
ただし、広告の仕事は常に良い面ばかりではない。素晴らしいCMが完成しても、タレントの不祥事などで放映中止になるといった厳しい現実も存在する。
〈就職活動を成功させるポイント〉
講師の就活は、志望転換や「内定ゼロ」を経験しながらも、最終的に内定を獲得した。
〇就活成功の鍵
- 志望度・熱量だけでは決まらない: どんなに強く志望しても、必ず内定がもらえるわけではない。最後まで努力し続けることが重要だ。
- 自己分析と自己プロデュースの徹底: この2つが不足していると、就活が長引く傾向がある。
〇効果的な自己分析
【キャラクター・就活軸・志望理由】を明確にするため、「自分史」を深く掘り下げる。
- 自分史作成: 過去の経験を時系列で整理する。
- 喜怒哀楽メモ: 経験から感じた「喜・怒・哀・楽」、そして「後悔」「達成感」「やりがい」を具体的に書き出す。
- メモ整理: これらから、あなたの**「キャラクター(例:負けず嫌い)」、「価値観(例:やりきること)」、「原体験」**を抽出する。
ポイント: 部活動の全国優勝のような「数値的な実績」だけでなく、
**「どのようなキャラクターか」**をアピールすることが、広告業界では特に重視される。
〇エントリーシート(ES)の書き方
ESは、あなたの強みや個性を効果的に伝える重要なツールだ。
エピソード選びのヒント
- 主体的に取り組んだこと: あなたが中心になって行動した経験を選ぶ。
- チームを巻き込んだこと: 他者と協力して成し遂げた経験を選ぶ。
- 挫折経験や大きな気づき: 困難を乗り越え、そこから何を学んだかを示す経験を選ぶ。
〇ES記述の具体的な構成
「自分らしさ」を分かりやすく伝える文章を心がける。
- ●●として××をしたことです。(一言で要約)
- 例:「体育会ラクロス部でマネージャーとして審判視点から選手指導を行ったことです。」
- 背景(全体の10%): その状況に至った経緯や動機を説明する。
- 例:「10年間続けたバレーボールではなく、あえてスタッフの立場としてスポーツに向き合いたいと思い始めましたが、徐々に選手との知識の差が開き、疎外感を感じていました。」
- 課題(全体の20%): 直面した問題点を述べる。
- 気づき(全体の20%): その課題からあなたが得た、あなたらしい発見を示す。
- 行動(全体の30%): 課題解決のために取った具体的な行動や工夫を記述する。ここがあなたの強みをアピールする部分だ。
- 例:「ファールによる失点率の高さに気づき、知識量で選手に負けたくない思いから「戦術でチームを勝たせる存在」を目指し、合格率20%の審判資格を取得。練習中の審判指導や練習外の戦術会議参加を通じて~」
- 結果(全体の20%): 行動によって得られた成果を明確にする。
〇これから考えるべきこと
自己分析を深めるために、以下の点を考えてみよう。
- **「好きで得意なこと」「嫌いだけど得意なこと」「好きだけど苦手なこと」「嫌いで苦手なこと」**を明確にする。
- 「人の心を動かしたい」を具体的にどう実現したいか?
- どんな分野・ジャンルで?
- どんな立場から?
- どんな規模感で?
これらの問いに向き合うことで、より具体的で説得力のある志望動機や自己PRを作成できるだろう。
◆授業感想
自分史・自己PR・志望動機の作成を先輩にアドバイスをいただきながら行うことができた点
→自分史を見ていただくことで、自分が伝えたいことと、相手に伝わっているイメージの乖離に気が付くことができた。伝えたいイメージを明確化してからエピソードを選び、修正していくという今までとは反対のやり方も有効的でると学ぶことができた。