〈授業内容〉
1 講師の方の現在のご職業についてのお話
2 「好きなコンテンツ」「最近よかったコンテンツ」「人におすすめしたいコンテンツ」を各々紹介するワーク
3 講師の方が務める企業、講師の方の職歴・これまでになさったお仕事の具体例の紹介
4 現在の出版業界の状況についてのお話
5 「出版業界で、なんのために、どんなことをしたいのか」を1人ずつ発表
6 産休・育休の取得など、仕事とライフプランについてのお話
〈授業感想〉
現在の出版業界が非常に厳しい不況に置かれているというお話を伺う中で、これから出版業界を目指す私たちに必要な視点について気づきを得ることができました。それは「本以外のものも生み出す」ことです。講師の方は雑誌不況が叫ばれる今、元々雑誌が持つブランド力を活かしたイベントを企画したり、雑誌の付録とは別にグッズの制作を企画したりと、雑誌以外の事業も一緒に進めていくのが現在の雑誌のスタイルだとおっしゃっていました。
「”本を出す”という言葉に留まらない出版業界」という言葉が印象深く、新たな顧客の獲得のために”本を出す”以外の部分で何ができるか、本離れが激しい若者世代にどのように情報を届けるかが重要であることを学びました。これから出版業界を目指す私たちは、特にその若者世代の視点から新しいアイデアを提案できる発想力や流行への敏感さが求められるのだと感じました。
また、そのお話を踏まえて、「出版業界で、なんのために、どんなことをしたいのか?」を書き出し、発表をするワークを行いました。出版業界や社会の現状を踏まえ、それをどのようなアプローチで、どのように変えていきたいのかを自己分析し、またお互いの発表を聞きました。ただ「編集をやりたい」「メディアミックスをやりたい」といった職種に留まらず、今までは見えてこなかった明確な「なぜそれをしたいのか」という目的を知ることができました。就職活動となると、どうしてもその職に就くことがゴールのように見えてしまいますが、その先の「自分が成し遂げたい目的」をブレない軸として持っておくことで就活においても、仕事においても、転職においても役に立つと学びました。
講師の方は「100%やりたいことができることはない」とした上で、「70%・80%を目指して自分が成し遂げたい目的に対して球を投げ続ける」とおっしゃっていました。ブレない目的に対して、達成のためのアイデアを出し続ける発想力・企画力・忍耐強さをこれからの自主マスコミ講座で鍛えていきたいと思います。
最後に産休・育休の取得などライフプランと仕事の両立についてのお話を伺いました。「仕事を含め、どんな人生を描くか?」という講師の方の言葉や、実際の出産や子育てに関するデータから、決して仕事だけではない人生をどのように生きてきたいか、男女関係なくある程度今のうちから考えておく必要があるのだと痛感しました。