〈授業内容〉

・講師のプロフィール紹介

・地方・政治記者の違い、各テレビ放送局の違い、新聞社とテレビ局の記者の違いについて

・就活作文を書いてみよう(60分/1000字)

 テーマ「色」

・グループ内で講評、各グループ代表発表(3名)と講評

・質疑応答(講義内容等)

 

〈授業感想〉

 講義前半のプロフィール紹介から座学の部分では、地方記者時代のお話が印象に残っていて、朝周りから取材、企画リサーチなどを行い、夜回りをするというルーティーンについて、講師の先生が地方局時代に経験された話題を基にお話ししてくださった。20代前半から朝周り・夜回りなどで担当地域を回って取材することで、様々な立場の方に取材することが出来て、さらに距離も縮まりやすいというお話に地方記者の魅力を感じた。

 また、「政治記者=人間取材」というワードも心に刺さった。政治部では、長期にわたって同じ政治家の方を取材し続けるため、他の部署に比べて縁がずっと続いていくので、重要な場面で自分に話をしてくれるように関係を築いていくことが必要であるということが分かった。前回までに来てくださっている講師の方々も、取材対象者と良い関係を築いていくことが必要とよくおっしゃられていたので、記者にとって最も重要なステータスなのだと改めて感じた。

 就活作文については、講師が入社試験で実際に取り組んだ「色」というテーマで作文を書いたが、ここでは「地に足がついた作文を書く」ことと、作文は「実際に会って話してみたい!」と思えるものを書くということを学ぶことが出来た。就活作文は、自分をアピールする重要なものであるが、概念的なテーマに縛られ、ふわっとした内容で書き進めてしまい、自らのエピソードがなく、学者のような持論を展開するような地に足がついていないものとなってしまうことがある。これは、文章としては良くても「自分がどんな人間なのか」ということが伝わらない、就活作文としては好ましくない文章になってしまう。そこで、どうしてそう考えるのか?という自身の考えを生んだエピソードを短い文章でテンポよく展開していくことが大切であることを学ぶことが出来た。また、入社試験の作文テーマを連想して自分のエピソードに紐づける、「勝利の法則」をいくつか持っておくことが、作文を制する上で重要になってくるということも学ぶことが出来た。前半から、講義内で作文添削を多く取り入れてくださり、作文に適したエピソードの選定や「一点豪華」の作文を書く訓練がよくできた。それを通して徐々にブラッシュアップされていると感じる。