【授業内容】

〇模擬記者会見:とある場所で起きた殺人事件の被疑者逮捕

・架空の事件をもとに、県警で記者会見と関係者取材

・県警の記者会見で与えられた僅かな情報から

①事件発生当時の様子や経緯

②第一発見者の証言

③被疑者と被害者の関係  等 を聞き出す

→実際の記者会見でも、与えられる情報は少なく、記者が聞き出すことで明るみに出ることもある

 国民の知る権利を守るため、不当な権力行使が無いかを明らかにするため、など記者としての役割は多岐にわたる

・関係者取材

 →より人の感情に直接触れる場であり、非常に繊細に取材を行う必要がある

〇記事作成

・「どんなに良い記事であっても締切を守らなければ意味がない」

 →限られた時間の中で、いかに「情報を整理し、アウトプットするか」

・一目で引くような見出しを作る

 →膨大な情報を分かりやすい記事として伝えるという

 

【授業感想】

 模擬記者会見で社名と自分の名前を名乗る際、今回の架空の事件が「カチカチ山」が元になっていることもあり、昔話に絡めてユーモアのある社名で名乗る流れが生まれました。このようなユーモア溢れる空間が生まれたのを見て、自主マスらしさを感じつつ、心から楽しんで講義を受けている様子が非常に印象的でした。

 どれも実際のものと近い形の再現で、記者の仕事内容を体感できる貴重な機会となりました。

 県警での記者会見の内容をメインとし、関係者取材の内容を省く人が多かったのですが、裏が取れていないものを無闇矢鱈に発信はできない、と考えた人が多かったことが理由として挙げられていました。

講師の先生からは、そのようなリテラシーに対する意識が非常に大切だと助言いただきました。

 記事の作成では、工程の大変さを実際に体感しました。

最初に配られた新聞などを参考にしながら、生徒同士で話し合い、一生懸命に記事や見出しを吟味することができました。

1つの記事にこれだけの労力がかかっているのかと思うと、これから新聞や記事の見方が変わるな、と感じました。

 記事の作成を終えた後は、みんなが書いた記事をスクリーンに写してくださり、1人ひとりに感想をいただきました。

 また、最後の質疑応答の際に手を挙げる人が増えたことも良かった点だと感じます。

 今回の講義の内容に関わる質問だけでなく、マスゴミと揶揄される事項について切り込んだ質問をする生徒もおり、まさに記者のような切り口で、これはこれで自主マスらしさを感じました。