【授業内容】

・広告代理店とは何か

  広告代理店とは実際、どのようなことを仕事としているのか。世間一般的に広告代理店の仕事は、広告と作ることと思われていたり、テレビCMの制作、とにかくクリエイティブに様々な形態の広告を作っているのだろうと思う人が多い。もちろんそのような解釈が間違っているわけではなく、むしろ正しいのだが、それだけではないということを今回学んだ。では実際広告代理店とはどのような仕事かと尋ねられた時、正しい答えとして考えられるのが、「クライアントの商品が売れるように、売り方を考え、売り上げ・話題を最大化する仕事」と講師の方はおっしゃっていた。世の中にあるほとんどの仕事は売れる商品を作ることである。マスコミ業界でもそのような仕事がほとんどで、例えばテレビ業界は、一見番組を提供しているだけに見えるが、実際は視聴率を商品として売っていたりする。ただ、広告代理店はそのような仕事とは少し違い、ほかの業界が商品を作るのに対してそれを手伝う仕事であるということを学んだ。

・グループワーク

  広告の役割について話をしていただいたのちに、グループワークとして「販促コンペ」で過去に扱われた題材に私たちも挑戦した。課題はある会社の飲料を今以上に飲みたいと思ってもらえるようにするためのアイデアを提示すること。「ぶっちゃけ、この飲料どう思う?」という身近な問いから、どのようにしたら売上向上につながるのか、競合商品との差、そしてその会社が発売している飲料だからこその魅力を探りながら各グループがアイデアを出し合った。

 

【授業感想】

 今回の講義のテーマの一つとして、「広告ってどんな仕事?」というものがあったが、講義を終えた今、広告に対しての見方に変化があったように感じた。世の中的に広告は邪魔なものとして扱われることが多く、それは広告代理店の方々からすると残念なことなのかと思っていたが、実際その意識は変えることが難しいからこそこの認識を大事にしているというお話を聞いたときに、「邪魔だと思われているものをどれだけよく見せるか」を仕事としていることにとても感心した。また、グループワークでは同じ課題商品なのにも関わらず、各班でターゲットから異なりアイデアの無限さを感じられた。しかし自分のやりたい方法を押し付けるのではなく、商品の特徴からどのような方法で押し出していくのが最もふさわしいかを考え、そのロジックを最後まで貫き通すことが大切なことを学べた。ロジックの通し方次第で無限のアイデアが生まれるのは、「商品を売る」ことを直接的に仕事にしていない広告代理店ならではで、グループワークを通してそこに楽しさを見いだせたので貴重な経験になったと思う。