【授業内容】
(1) 個人ワーク
「最近起こった話」30~60秒
・楽しかったこと、嬉しかったこと、怒ったこと、悲しかったこと、驚いたことの5つの項目から講師に指定された項目について
ランダムで指名された生徒がそれぞれ発表する。
〇個人ワークの狙い
① 常に自分の感情に敏感になってほしい。
② とっさの対応力を身につけてほしい。→①ができていれば対応できる。
(2) 企業・業界について
・映画はお客さんが直接お金を払ってくれる。→ドラマや広告業界とは違う点
・お金の流れを理解しておく。→熱意や感情だけではなく、「ビジネスの話もできるかもしれない」と相手に思わせる。
(3) グループワーク
課題テーマ:「映画の企画を考える」1時間
5人1組5グループに分かれ、1グループ5分で発表。
〇条件
・興行収入10億円を超える、少女コミック原作作品
・ポスターに載せるコピー
・どんな内容かを3文以内(イントロダクション)
・なぜ、今なのか?
・主要キャスト3人(なんでその人かも)
・見終わったときにどんな気持ち?
〇ポイント
客観的な数字を使う。50代のおじさんに説明すると思って、プレゼンする。
【授業感想】
個人ワークでは、無意識に使ってしまっている言葉遣いや主語、立ち姿についての指摘がありました。特に「やばい」という言葉を使ってしまっている学生は、何がどのように「やばい」のかをしっかりと言語化することでもっと良くなるという助言をいただきました。確かに、どのように「やばい」のかを具体的に説明することができれば、自分らしさあふれる内容になるのではないかと感じました。
グループワークで評価されていた班の良かった点は、
・キャストの客観的根拠が示されていた。
・「先生が〇〇周年」というようなキャストファンだけではなく、先生のファンまで取り込むことが考えられていた。
・原作の売り上げをお金に換算できていた。
・ポスターという条件をうまくくみ取り、キャッチコピー内に記号を使っていた。
数字的な根拠をうまく使うことがポイントだった中で、数字にとらわれて原作に寄り添うということにあまり触れられていない班が多かったです。実際は、熱量も数字もどちらも重要であるということを学びました。条件を表面的にとらえるのではなく、柔軟に解釈しなければならないと感じました。