【授業内容】

今回の授業は2部構成になっており、前半は文学作品と報道の文章の違いについての講義、後半はディベートを行いました。

前半の講義に関しては、ひらがなで書かれた「赤とんぼ」の歌詞を漢字に直し、歌詞の意味を考えました。(例:おわれて⇒負われて:追われてと書いてしまう人が多かったのですが、ここでの意味はおんぶする方の「負う」が正しいと推測される)そして、なぜ「赤とんぼ」「古池や蛙飛び込む水の音」がなぜ有名とされているのかについて考えました。一文ずつ情景を想像し、先生の考察を聞きながら各自考察をしました。最後に、新聞記事と文学作品は何が違うのかを比較し、「新聞記事は一目でどんな内容が書かれているか分かるが、文学作品は最後まで読まないと分からない」「新聞記事は現在の出来事から始まり、徐々に過去を深掘りしていく形式になっているが、文学作品は起承転結になっている」など様々な意見が飛び交い、ご教示していただきました。

後半のディベートに関しては、3人対3人というチーム戦で行いました。テーマは「事件事故報道の際、被害者や被災者を原則匿名にすることに賛成か反対か」「新聞記事に原則として署名を付けることに賛成か反対か」の2つです。ディベートをしていないグループは議論している人の態度・姿勢はどうだったかを評価しました。各グループによって、チームで協力して討論しているところもあれば、それぞれ役割分担して行うこところもあり、それぞれ改善すべき点や良い点が見つかりました。講師の方の講評では、①○○することのメリット、デメリット、○○しない事のメリット、デメリット②テーマの本質の2点を重視して考えるべきだとご教示いただきました。

【授業内容でよかった点】

・ディベートの講評でテーマの本質を話していただく際に、ご自身の経験談を交えて話していただいたので、非常に説得力があり、報道の現場で働くイメージが湧きました。

・ディベートを行うときの姿勢を学べたのは非常に良かったと思います。私個人のイメージで、ディベート=相手を論破するものという認識が強かったのですが、相手の話を聞く姿勢・態度や協調性の方が重要だと教えていただいたので、それを意識して行うことができました。