最初に講師の方から文芸編集者の仕事についてお話をしていただきました。これまでの授業では文芸編集者の方の授業はなかったので今までとは違った視点のお話を聞くことができ非常に参考になりました。一般的に編集者の仕事として想像していたことよりも多くの役割があることを知ることができました。担当作家との付き合いや、新人発掘、作家との打ち合わせ、原稿のスケジュール管理や校正などの私たちにもイメージのしやすい仕事に加えて、作家さんの代わりに資料を探しに行ったり、取材、本の装丁などのデザイン、出版した本のイベントや作家さんと一緒に書店周り、作家さんに来る様々な仕事の窓口としての仕事などこんなことまでやるのかという仕事もあることに驚きを感じました。出版コースに文芸編集希望の人も多くいるのでそうした人にはとても参考になったお話だったと思います。こうしたお話は実際に編集者として働く方からしか聞けない話で、自主マスのつながりの強みを感じました。

そのあとには、例文を使用して校正の仕事を体験させていただきました。誤字脱字や、事実誤認、用法の間違いなど基本的な気を付けるべきポイント教えていただいて取り組みましたが、みんなかなり苦戦していました。一見間違いがないように見えるところでも思わぬ間違いがあったり、漢字や慣用句についてよく知っていないとわからない問題があり、普段から様々な事柄にアンテナを張っていくことの大事さを痛感しました。こうした実戦的な経験ができるのも自主マスの魅力であると感じましたし、実際に編集者として働いている方のすごさを感じることができました。

その後は、就活の作文についての注意点やテクニックなどについてお話していただきました。書き出しをインパクトあるものにして採用担当に興味を持ってもらうことや擬音語、色、形、数字などの情報を入れる、例えを使うなどのテクニックから、持ちネタを多く持っておくこと、そうした持ちネタはコンプレックスの近くにあるといった作文を書く上での心構えまで様々なことについて教えていただきました。

今回は時間がなくそれぞれ個人で作文を書くことはできませんでしたが、後日メールで作文を見ていただけるということで非常にありがたかったです。いずれ自分たちもこういった後輩の模範となる自主マスのOBとなれるよう頑張っていきたいです。