自主マスコミ講座34期基礎Aコース 代表 田牧詩乃
学生生活課主催の課外教養プログラム「甲子園ボウル応援ツアー」に参加し、全日本大学アメリカンフットボール選手権決勝、三菱電機杯第76回毎日甲子園ボウルを、阪神甲子園球場で観戦した。東日本代表校の法政大学(オレンジ)と、西日本代表校の関西学院大学(ファイターズ)の9年ぶり8度目の対戦であった。
初めてのアメフト観戦、初めての甲子園で、ツアーに申し込んだときから、この日が楽しみでならなかった。34期基礎Aコースの斉藤、基礎Cコース代表の山下、基礎Cコースの吉冨と一緒に参加 した。甲子園に到着すると、オレンジ色のグッズを身に付けた、幅広い年代のサポーターの姿が見られた。関西でも、法政大学の歴史や伝統、母校愛を感じた。
(マスコットキャラクターのオレンジスライス君と)
いざスタンドに出てみると、1塁側にオレンジ色の法政大学サポーター、3塁側に青色の関西学院大学サポーターが見えた。応援団やチア、吹奏楽の学生が会場を盛り上げており、空もよく晴れて、選手を迎える準備は完璧に整っていた。部旗を先頭に選手が入場すると、サポーターの拍手と楽器の音が大きくなった。選手たちの軽やかな走りに、試合への期待感が高まった。 ピッチでプレーができる選手は11人だが、スタンバイをしているベンチ選手がとても多い ことに驚いた。試合後に調べたことだが、アメフトの特徴上、激しい当たりが多いため、フィールドとベンチの選手が入退を繰り返す。大学アメフトではベンチ選手の人数制限はさ れておらず、今回は99人の選手がベンチに登録されていた。
(向かい合って整列する選手たち)
試合中は、選手が激しくぶつかり合う音や、指示を出す声が響き、両チームの気迫が伝わってきた。全国大会決勝という場の緊張した空気がピッチに広がっていた。法政大学(オレンジ)は、中々思うような展開に持ち込めず、苦戦する時間が続いたが、ハーフタイム後の第3クオーターからは勢いに乗り、タッチダウンからのキックを決め、一気に7得点をあげた。選手はもちろん、サポーターも大いに盛り上がった。結果は47対7で関西学院大学(ファイターズ)の勝利となったが、コロナ渦という厳しい状況の中、「生のスポーツ観戦」の醍醐味を存分に味わわせてくれた選手たちに大きな拍手が送られた 。
アメフトは、とにかくぶつかり合って前を目指すスポーツだと思っていた。しかし、甲子園ボウルを観戦して、実はボールを投げた「ふり」、キャッチした「ふり」など、相手を騙しながら攻める頭脳戦であり、かなり奥が深いスポーツだということがわかった。観戦している最中に、選手の動きに騙され、ボールを見失うことがよくあった。アメフトに詳しくなり、戦略の面白さを楽しめるようになりたいと思った。60分間が短く感じるほどのプレーをした選手たちの、今後の活躍を応援し続けたい。
会場で観戦すると、テレビには映らないスタッフやサポーターの姿を見かけ、多くの人の協力で成立する大会を観戦していることにありがたさを感じた。そして、一緒に観戦して楽しい時間を過ごさせてくれた、斉藤、山下、吉冨に感謝したい。
(阪神甲子園球場前で)