〈授業内容〉

①出版業界についての講義と質疑応答

 ・講師の経歴や仕事内容、現在の出版業界の役割などの説明

②「三題噺」の説明と執筆

 ・三題噺とは3つの言葉(今回は「選挙」「緊急事態」「マスク」)を文章中に用いて書く。

③発表・講評

 ・600~800字(60分)の作文を執筆

 ・講座生1名と講師から講評

〈授業感想〉

 言葉をどう使用するかといった構成力やクリエイティビティが重要だった。

「文章を書いた人は面白そうだな」と思わせる文章を作成するには論文のような堅苦しい作文ではなく、その人の言葉を見る・扱うセンスが見えるような作文を書く必要性がある。

 

 三題噺を初めて執筆する講座生がほとんどであった。自己PRの文章にしてストロングポイントに重点を置く方法や、エッセイ・創作ストーリーにする方法など書き手によって様々だが、「その言葉を見てなにを感じるか」そして「書き手の顔が見える文章にするにはどう表現するか」の2点が重要だと感じた。

 多かった指摘

・「誰が書いたのか」人物が見えない文章が多い

・文章にスポットライトを当てるのは自分

・読者は序盤で惹きつけないと飽きてしまい読むのをやめてしまう

・「選挙」「緊急事態」「マスク」を提示側の予想通りのため(衆院選やコロナ関連のネタ)ひねりが欲しい

 

 高評価の文章は、2本。

①創作ストーリー仕立てで執筆した文章は「読み手がニヤニヤするようなコミカルな文章で、読ませる文章」

②「自身の経験を上手く自己PRにつなげている文章」

 

 今回の授業から、提示された言葉から連想される別のワードを文章中に散りばめる事、その言葉を例えるような比喩表現を用いる事、具体例を出すことが主張に繋がることを学んだ。

 「自分」を足す工夫の3つができると、より「その人が見える」文章になると感じた。