授業内容

1、「天皇制」についての発表

事前に与えられていた「天皇制」というテーマで、14、5人のグループで、各15分間発表した。日本皇室の歴史とイギリス王室との比較、女系・女性天皇について、象徴天皇制について、儀式や天皇と憲法との関係、という4つの切り口でそれぞれプレゼンテーションした。

 

2、発表への講評

発表準備について、今回は宮内庁のホームページや新聞記事から調べることが多かったが、深く歴史を学ぶために本からも知識を得るようアドバイスをいただいた。具体的には、福沢諭吉の『帝室論』や『ジョージ2世』のようなものである。その後、日本の天皇の歴史、生前退位、象徴天皇とは何かという講義を1時間ほどしてくださった。

特に生前退位に関して、前提知識や講師の方の考え方を話して下さったのが印象的だった。天皇の意志で生前退位を決断することは、最高の政治決定を天皇が決めることになり、憲法違反である。また生前退位の是非について、伊藤博文は「南北朝を作るもの」とし、後継をめぐって分裂するという懸念から反対していた。これに対し日本の歴史論者は今回の退位について、皇位継承順位が決められているから問題ないと考えていた。しかし講師の方は、順位は変わらないものの在位の期間を意図的に短くなってしまうという懸念をし、イギリス王室のように亡くなるまで務めるシステムや男女関係なく長子が皇位を引き継ぐシステムが理想ではないかと話されていた。

 

3、エントリーシート準備

来週の講義で面接練習をするため、エントリーシートを各自準備した。

 

 授業感想:

発表準備や発表・解説を聞く中で、今年あった大きな出来事を一から知り考えられる機会になったのはよかった。講師の方のお話から、歴史の流れをしっかりと理解することの重要性を改めて感じた。