講師:テレビ局
授業前半では、テレビ局が置かれている厳しい現状やテレビ局とはなにか、テレビ局がどのようにお金を稼いでいるか(テレビ局の利益構造、タイムとスポットという2パターンのテレビのセールス方法)をわかりやすく説明していただいた。
時代の移り変わりとともにネットがメディア業界に手を伸ばし始めた今、テレビ局は厳しい状況に置かれているが、本当にテレビ局への就職を目指すのであれば、「10年後のテレビはどうなっていると思いますか?」とよく面接で聞かれる質問のように、企業や業界の未来のことも考え、覚悟や意思を持って挑まなければならないことを学んだ。
授業後半では、3〜4人の班に分かれてグループワークを行った。課題は夕方のニュース番組の記者に扮し、やってみたい企画を考え、3分程度の動画を作成する。
各班の発表後のフィードバックの際に、番組企画を作るにあたり、
①今日この動画でなにを伝えたいか
②なぜ今これをやる必要があるのか
を考えるべきだと教えていただいた。テレビは話題のもの、旬のものを取り上げるという大前提を忘れずに、しっかりと視聴者に伝わるよう意識しなければならないとのことである。
動画作成の時間が短く、時間内に納得のいくものが完成しきれなかった班もいくつかあった。社会人になるとさらに決められた時間内で与えられた仕事を丁寧かつスピーディーにこなすスキルが求められると思うので、これからの自主マスでの活動の中で鍛えていきたい。
質疑応答では、収入や転職についてなど、普段はなかなか知ることができない貴重なお話をたくさん聞くことができた。中でも印象に残っているのは、自己PRについてのお話だ。講師の方の講座生時代の経験から、就職活動をするにあたって、自己PRのために無理矢理ネタ作りをしようとする人もいるが、その意味を履き違えてはいけないと助言をいただいた。私自身の過去(小中高校生)→現在(大学生)→未来(社会人)の一貫性が大事であり、ES作成や面接練習で迷走しないためにも、自分の根本にあるものはなにか?(=過去)を踏まえた上で、自分のやりたいこと(=未来)までズレのないよう、話の辻褄が合うようにしっかりと考える必要がある。先輩方やOG、OBの方のESなどを参考にするのもよいが、全てを真に受けずに人の意見を聞きつつも、自分の意見をつらぬいたほうがよい。というアドバイスをいただき、今後の就職活動について改めて考えるきっかけとなった。自主マスに所属していると先輩方や周りの友達の意識の高さに焦ってしまいがちだが、周りを意識しつつも、しっかりと自分の信念や将来のビジョンを持って挑んでいきたい。