授業内容:「テレビの再定義」について

 

授業感想:

 「テレビの再定義」というテーマについて、テレビをどうしたら面白くできるのか、見てもらうためにはどのような工夫をすればよいのか。などの問題に対して、様々な視点からテレビの「再定義」や、それに関連付けて「再編集」について考える授業でした。現在放送されているテレビ番組の中に「再定義」や「再編集」されている人気番組が数多く存在する。

 

 例えば、「月曜から夜ふかし」や「ドキュメント20min」などの番組は街頭インタビューの「再定義」をしていた。ニュース系列の番組で見られる街頭インタビューは質問にしっかりと受け答えできそうな人を選んでインタビューをするが、そうでない人たちに対してインタビューをすることによって視聴者の興味が沸くようなエピソードトークを聞き出し、高視聴率を獲得するというテレビ番組の作り方があり、これらは「再定義」の象徴となる番組であった。

 

 私たちは何か魅力的なものを作る時に、まだ存在していない新しいものを作って人を引き付けようとするが、このように既存要素の「再定義」や「再編集」をすることによって、かつて人気のあったものをインスパイアしてテレビを面白くしようとする試みはとても新鮮な視点で、とても参考になった。

 また、「再定義」や「再編集」をしているものはテレビ番組以外にもあり、人気の応援ソングにもそれらが施されており、童謡に似た曲調で、故郷を思い出すような雰囲気である。最近の人気曲と過去の人気曲も似たようなメロディを使用しており、それにより多くの世代の方に知ってもらうことができるという効果があり、多方面で、「再定義」や「再編集」の重要さを感じることができた。