○授業内容
授業の前半は講師の方の自己紹介、勤務されているテレビ局や就活について説明していただいた。事前に資料を用意していただいており、資料全体の簡単な説明があった後20分ほど目を通す時間が設けられ、その後質疑応答が行われた。内容は仕事内容からテレビ業界の今後に至るまで、多岐にわたった。十分な時間があったためか質疑は途切れることがなく約1時間に及んだ。
後半は「デザイン思考」のワークショップを行った。準備していただいた資料と動画投稿サイトにアップロードされている映像を用いて、相手のプレゼントにまつわる体験を改善・再現することに挑戦した。ただアイデア力や芸術的センスはほぼ不要で、相手の話を聞き出したり意見を照らし合わせ共同作業をしたりするコミュニケーション力、思いついたらまずアウトプットする行動力が培われた。普段のグループワークと比較すると、複数の段階に分かれておりかつそれぞれが短時間だったことが特徴的である。
また講義の合間には与えられた情報を鵜呑みにせず自分の目で確認することや少しでも興味を持ったことは放置せず調べることの重要性についてもご指摘をいただいた。
○授業感想
授業内容で良かった点は主に2点ある。まずテレビ局や就活、メーリングリストの活用方法について、と多くの情報を得られた点。情報は自ら取りに行くべきものだがその足掛かりをいただいた。そしてデザイン思考に触れられた点。グループワークでは常に全員が課題に向けて活動していたので各々が主体的に作業を進められていたのではないかと思う。戸惑いながらも行動に移すことを次々と迫られる状況は新鮮で収穫も多かった。改善した方が良いと思った点は特にはないが、強いて挙げるならデザイン思考についての初めの説明がもう少し詳しい(具体的である)と理解はさらに深まったのではないかとも思う。また、資料や活動のための道具など多くのものを準備していただいたので、事前に連絡を受ければ自分たちで補い講師の方の負担を減らせる部分もあったのではないかと個人的には考える。
今回の講義ではマスコミ業界に限らず他の企業や普段の生活においても活用できる視点が多く得られたと感じている。だがそれらがマスコミ業界において重要であることも事実である。実際に、コミュニケーション能力や目に見えないことまで感じ取る力など、授業前半で教えていただいた我々に求められるスキルと後半の活動で必要となったスキルは共通するところが大きかった。故に、今後の講座や生活でも意識していくと良いと考える。そして情報については、まだ漠然としたイメージしか持てていない就職活動への足掛かりにもなった。「偉い人ほど小さなことから始めている」という言葉が印象的であったので今後は自分の興味に素直に従うことも大切にしていきたい。