はじめに数名の4年生の内定者に対し、質疑応答の時間が設けられた。数名の講座生が、OB訪問はいつ行ったか、インターンシップ解禁直前の今何をすべき(しておけばよかった)か、マスコミ以外の業種をどこまで受けたかなどの質問をした。 

次にコース生の3分の2ほどが新規生ということもあり、30秒で自由に自己紹介を行なった。一人一人自己紹介が終わった後、講座生全員が各々事前に用意してきた名刺大の紙に第一印象や直したところが良い点などを基本的には無記名で記入し、発表した人に渡すということを行なった。その記入時間の際講師の方が発表した人に対し発表内容に関連した雑談をして頂いたため、発表した時には緊張していた講座生も笑顔を見せていた。

 

続いて「記者の仕事とは何か」について講師の方から講義が行われ、事実はどのように作られていくかを学んだ。野球や陸上競技が反時計回りで行われるといった、当たり前とされていることに対し、なぜそうなのかと疑問が投げかけられた。また、ホームベースを中心として、一塁を結ぶ線と、三塁を結ぶ線の角度は球場でみる位置によって変わるため、単に見たままのことを記者として伝えることは望ましく無いというお話もあった。その後小さな紙に各々、「いつ・どこで・だれが・どうした」を深く考えずに書きそれを回収し、シャッフルしたものを前に出て記者風に伝えるというものだった。また、日本新聞協会の各メディアの印象・評価というアンケートデータを分析し発表した。

 

講師の方が「記者の仕事とは何か」を具体的な事例を用いて説明してくださり、わかりやすかった。その中でも体育会の準硬式野球部の部員や、少年野球の経験者や、野球が好きな講座生が多いことから野球を用いて事実とは何かを教えてくださり、皆興味深く聞いていた。初回いうことと、講師の方が講座生が緊張し過ぎないようにと気を遣ってくださったこともあってか終始和やかな雰囲気で、その場で事実を組み立てるゲームでは笑いが起きることも多かった。また、文学部生から理系の学生まで幅広く講座生がいることで、講師からの質問に対し誰かしらは、質問に正解があり、それを答えられていたかどうかは別として答えることができていた。