今回の講師は、「番組制作」のお仕事をしていらっしゃる方でした。授業の内容は大きく分けて2つあります。
1つ目のテーマは、「テレビ再定義」です。
現在、SNSが普及しているため、テレビを視聴する人が減っています。そのような中で、どうやってSNSに勝ったものを作るか、いかに視聴者に届けるか。そのためにこれまでとは違ったテレビを考えるのが「テレビ再定義」です。
例えば、視聴者が番組を見る時間を選択できるようにしたり、スマートフォンやパソコンなどでどこでも観られるようにしたりします。さらに、いかに視聴者・ユーザーに必要と思ってもらえるかを考え、最近よく耳にするフェイクニュース対策のために裏とりをきっちりするのだそうです。また、テレビの歴史は長く、私たち大学生が知っているテレビはごく最近のものだけです。
今日の授業では私たちが生まれる前のテレビが人々にとってどんな存在であったのかということも知ることができました。マスコミ業界への就職を目指すものとして、今まで、そしてこれからのテレビを考えるとても良い機会になりました。
2つ目のテーマは、「法政時代にやっておくべきこと」です。
私たちは「自分・大学・社会」という3つの世界の中で生きています。ただぼんやり生活しているだけだと、自分と大学だけの世界になってしまうので、どのようにして社会と関わっていくべきなのかということを教えていただきました。
私の中で、一番印象に残ったのは「エンターテイメントをただ消費するのではだめ」という講師の言葉です。私たちの周りにある映画や音楽、テレビ番組などをただ楽しむだけでなく、その背景や意図を考えて自分の知的好奇心を絶やさず生きていくことが大切なのだと教えていただき、すごく心に響きました。これからは「自分は社会に生きている」ということを忘れずに生活していきます。
1年生の今、自分の将来が具体的に決まっていない人もいる中で、講師の方のお仕事の専門的なことを学びつつも、これからの大学生活をどう過ごすべきか、というすごく身近なことについても教えていただき二重で自分のためになる授業でした。