【講師の先生】  長唄吉住会の方々、大橋先生
【授業内容】 第213回長唄吉住会 鑑賞
操り三番叟
ウズベキスタンへの旅
島田帯祭り
江戸木遣り
四季の花里
ふいご祭り
船弁慶

実際に三味線稽古を体験

 今回の授業は長唄の鑑賞会と、三味線の体験でした。
 まず長唄鑑賞会では、操三番叟、ウズベキスタンへの旅、東海道祭り四題(島田帯祭り、江戸木遣り―神田祭より―、三島大社祭礼―四季の花里より―、ふいご祭り―紀文大尽より―)、船弁慶を鑑賞しました。これだけいろんな曲を聴きましたが、どれも雰囲気、三味線の音色に違いがあり、とても興味深く感じました。


 その中でも私が一番印象に残った曲は、最初に聴いた操三番叟です。この曲は、天下泰平・五穀豊穣を祈るもので、歌詞にも「田植」や「恵み」などの言葉がありました。長唄とはどのようなものか、はっきりとしたイメージがなかったため、曲が始まった時想像と違いびっくりしました。笛の空気を裂くような音色と、大鼓の「カン!」という響きが耳に残っています。女性が歌を歌うのですが、声をお腹の奥底から出していて、そのため大声という感じは受けないが会場中に通っていました。








 その後、吉住会の方に、三味線の数え方から音階までたくさんのことを教えて頂きました。最後には講座生全員がキラキラ星や『佃』という曲を演奏できるまでになりました。鑑賞している時にはそんなに難しそうには見えなかったのですが、実際三味線に挑戦すると、構えて一音を出すだけでも大変でした。音も、お手本の先生の音色と自分が鳴らしている音色が全く違い、三味線の難しさを痛感しました。全員で演奏できると拍手が起こり、とても温かな雰囲気で終わることが出来ました。
 長唄を鑑賞するという経験、そして三味線を教えてもらいながら演奏するという経験はなかなか出来ないし、自ら鑑賞し行くこともなかったと思うので、今回のような機会を作って頂けたことに感謝しています。