3日の授業では、自主マス恒例の古典芸能鑑賞の一貫で「歌舞伎」を見に国立劇場に行きました。

去年度は、「長唄」鑑賞に行きました(事務局)。

1.授業内容
(1)「歌舞伎のみかた」
 最初に30分ほど義経役の中村萬太郎さんが歌舞伎を見る上での基礎知識や魅力、今回のお話の見どころなどをわかりやすく解説してくださった。

(2)「義経千本桜」
 残りの時間で「義経千本桜」という演目を観劇した。死んだはずの平知盛が実は生きていて、義経を討つ機会を今か今かと窺っている…。という話だった。


2.授業内容で良かった点
(1)初めての歌舞伎鑑賞だったが、中村萬太郎さんによるわかりやすい解説のおかげで、歌舞伎鑑賞への入り口を作っていただき、歌舞伎の世界へと入ることができた。歌舞伎は俳優だけでなくツケの方や三味線を弾く方、ナレーションを読む方とさまざまな働きが合うことで成り立つものであることを知った。

(2)「義経千本桜」は我々も知っている物語がベースになっているので話に入り易かった。ナレーションや歌詞が舞台袖に表示されていたのもありがたかった。
また女は女らしく、男は男らしく。と一つ一つのモーションが素晴らしく、銀平の妻お柳と本来の姿である典侍の局との演じ分けでは、前者では可愛い妻を感じさせ後者では威厳や品格を感じさせた。また、息も絶え絶えに刀を振り回す知盛の姿には強さと共にもう最期だという悲壮さを感じさせた。知盛の「天の国は何処におはしますかぇ…。」という台詞が私の中で一番印象に残っている。敵ながらも知盛の最期には胸が打たれた。

(3)日本の伝統芸能である歌舞伎を今回観劇できたのは実に良い経験だった。台詞の言い回しが難しく理解できないところもあったが、視覚的に理解することが出来るものだった。歌舞伎に対して固いイメージを持っていたが、我々若者にも非常に楽しめるものであった。実際、観客の中に若い人が多く見られた。