1、【授業内容】
今回の授業は、1ヶ月程前からチームごとに取り組んでいた「王子ネピア(株)の大人用紙おむつ“幅広テープ”」のプレゼンテーションだった。実際に王子ネピア(株)の方にお越しいただき、私たちの持てる力すべてを駆使してプレゼンを行って一番採用したいと思うCM(プレゼン)と、2位、そしてCMアイデア賞が選ばれた。
発表は、1グループが持ち時間5分間の中で30秒間CMを上映し、残りの4分30秒で王子ネピアさんから採用され仕事を依頼されるようなプレゼンテーションをするというもの。1ヶ月前から取り組んできた課題だけあって、11グループのうち準備をしてきていないグループはひとつもなく、全体的に質の高い発表だった。
2、【授業内容でよかった点】
どのチームも事前準備に力を入れていて、とても見ごたえのある発表だった。制作したCMを、プレゼンの始めに流すチームもあれば、説明の途中、最後に流すチームもあるなど、グループごとに工夫が見られたからだ。実際に全員の前で、おむつをズボンの上から履き実演をするグループもあった。発表をする私たちも他のグループの発表を食い入るように見て、良いところを吸収しようと努力していた。
各班様々なプレゼンテーションの仕方を知ることができた。他社のおむつと比較するとき、大人用おむつの悩みは“情けない”“かっこ悪い”だったと調査結果を発表したり、グループで分担してスーパーなど20店舗をまわり王子ネピアの大人用紙おむつが置いてあるかを調べていた。このことからどうすればわかりやすく、伝えたいことが伝わるか、試行錯誤したあとが伺えて、内容の濃い発表になったと思う。
うまいプレゼンテーション、心に残るプレゼンテーションには共通点があった。明確な課題設定、それが解決される過程でどんな問題にぶち当たり、どのようにそれを解決していったのか、論理的に説明できること。それができているグループの発表は聞きやすく、順位も高かった。
ひとつのグループのプレゼンに対して講師の方から質問や、もっとこうしたらよくなる、とアドバイスをいただけたことが勉強になった。ひとつひとつのグループに講評をいただくことは、自分のチームのことなので、自分たちの発表はどこがダメだったのか理解できる。ダメなところをどう直し、次により魅力的なプレゼンするのか、自分たちの発表を見直す手助けになったと思う。
3、【今後、講座でこういった授業をしてもらいたい】
実際の企業の方にプレゼンを見ていいただける機会は1年生でほとんどないのが現状なので、このような企画は力試しとしてとてもいいと思った。グループワークで必要とされる能力は、私たち1年生がゼミやこれからの授業の中で必須とされる力だ。ほぼ初めてのグループワークが、このような実際の企業の方に見ていただけるプレゼンでとてもありがたかった。
そして1ヶ月前から課題をご提示くださったことも、質の良い発表につながったと思う。十分な準備時間があると講座生の意識も高まる。