3.授業内容
(1)講師の方のお話・質疑応答
なぜ出版業界を志望したのか、就活ではどんな企業を受け、結果はどうだったか、現在行っている仕事内容など。
出版社は異動も多く、講師の方が経験された様々な職種についても詳しく話を伺えた。
特に雑誌の中の広告については、普段は知ることのできない経験者ならではの情報を教えてくださり、講座生にとって、新たな視点で雑誌を読む契機になった。

(2)グループワーク
1グループあたり5人(×4組)で男女混合になるようにグループを組み、講師の方が携わっている某女性ファッション誌の企画出しをグループワークで体験した。
・ファッション・ビューティ・カルチャー3ジャンルの誌面の内容
・秋に発売される号の付録
上記2点を、「あと5万部売るため」という視点を重視しながら考えた。

(3)プレゼンテーション
1組あたり10分程度の発表時間で、方式は自由。発表方法を凝るよりも、考え込んだ内容を丁寧に発表するグループがほとんどだった。
発表後は、実現度の高さやキャッチーな文言を用いたかどうかを基準に、1組ごとに講師からのフィードバックをいただいた。
最後は講座生が心に残った企画を出し合い、「買いたくなる雑誌はどんな雑誌か」について考えた。

(4)作文
「最近感動したこと」というテーマで200字の作文を執筆し、講師の方に個別に添削して頂いた。

4.授業内容で良かった点
・女性ファッション誌について、男子の新しい視点を取り入れて考えることができた点。
男子は自分の知らないジャンルについて学ぶ良い機会となったと思う。
また、今までは個人で企画を考える
ことが多かったため、話し合いのオーナーシップの取り方や各人の意見のすり合わせなど、一般企業の選考でも役立つ経験ができた。
・出版=編集者という概念を、広告という新たな視点から考え直すことができた点。
自分が作りたいのは何か、よりも、読者が求めているのは何か、という角度で物事を考えることができた。

5. 改善点
・グループワークが故に、授業態度の乱れが一部で見受けられた。また、発言量も人によって大きく差があったように感じた。
・これまでの授業でも感じたことだが、質問の少なさが目立っている。興味がないということは無いようなので、躊躇っている人にも発言しやすい環境を作っていきたい。