<授業内容>
「わたしの論点」
1.『風流夢譚』が問いかけるものとは
…深沢七郎『風流夢譚』、1960年12月号中央公論より抜粋
『風流夢譚』は、意図された支離滅裂なストーリーで、天地が逆転したような夢の中の世界が語られている。60年安保の批判的パロディであり、挫折後のシラケた世相への皮肉であったり、反米感情や、皇室批判あるいは野卑表現であったりと、作者の心に鬱積した様々なタブーに挑戦した作品として記憶されている。
授業では、この作品を読んでくることが事前課題となっており、その上で戦後の代表的な言論弾圧の根源を学ぶ材料として、出版言論の歴史について話を伺った。
2.言論・表現の自由と不自由
…「黒子のバスケ脅迫事件」を例に挙げ、出版社や作者ではなく第三者に危害が加えられてしまうという、表現の不自由さについて、講師の方から意見を聞いた。
3.メディアの責任とは
…出版言論に係わる歴史的な事件について話を伺い、知識を持った上で、各自が「世界が身近になった今だからこそ(マスコミに)求められる姿勢」について考えた。
4.私の論点
…講師の方の「論点」を伺ったところで、今度は出版コース講座生独自の「論点」についてのプレゼンテーションを一人ひとり発表した。
<自分自身の驚いた体験→感想→社会的な問題提起→タイトル>
という順に持論を展開し、実際に雑誌の企画が生まれる瞬間を感じた。
プレゼン毎に講師の方や講座生のフィードバックを貰うことで、他人のアンテナを知り、五感に基づいた「話の引き出し」を増やすことができた。
<授業内容で良かった点>
・講師の方しか語ることができない貴重な体験談を聞けた。
・講座生の中で、出版言論の歴史についての共通認識を持つことができた。
・プレゼンでは最終投票を行い、皆が上位を目指すことで授業の質が上がった。
<授業内容で改善した方が良い点>
・プレゼンでは、事前に最終投票をすることを伝えていたため、講座生が「一般論」に終始して共感を得ようとするものが多く、独自の持論を展開している人が少なかった。
・講師の方からのフィードバックでは「口調」や「発表の仕方」についてのご指摘をいただけず、(特に2年生に)言葉の乱れや発表態度の悪さが見られた。
「わたしの論点」
1.『風流夢譚』が問いかけるものとは
…深沢七郎『風流夢譚』、1960年12月号中央公論より抜粋
『風流夢譚』は、意図された支離滅裂なストーリーで、天地が逆転したような夢の中の世界が語られている。60年安保の批判的パロディであり、挫折後のシラケた世相への皮肉であったり、反米感情や、皇室批判あるいは野卑表現であったりと、作者の心に鬱積した様々なタブーに挑戦した作品として記憶されている。
授業では、この作品を読んでくることが事前課題となっており、その上で戦後の代表的な言論弾圧の根源を学ぶ材料として、出版言論の歴史について話を伺った。
2.言論・表現の自由と不自由
…「黒子のバスケ脅迫事件」を例に挙げ、出版社や作者ではなく第三者に危害が加えられてしまうという、表現の不自由さについて、講師の方から意見を聞いた。
3.メディアの責任とは
…出版言論に係わる歴史的な事件について話を伺い、知識を持った上で、各自が「世界が身近になった今だからこそ(マスコミに)求められる姿勢」について考えた。
4.私の論点
…講師の方の「論点」を伺ったところで、今度は出版コース講座生独自の「論点」についてのプレゼンテーションを一人ひとり発表した。
<自分自身の驚いた体験→感想→社会的な問題提起→タイトル>
という順に持論を展開し、実際に雑誌の企画が生まれる瞬間を感じた。
プレゼン毎に講師の方や講座生のフィードバックを貰うことで、他人のアンテナを知り、五感に基づいた「話の引き出し」を増やすことができた。
<授業内容で良かった点>
・講師の方しか語ることができない貴重な体験談を聞けた。
・講座生の中で、出版言論の歴史についての共通認識を持つことができた。
・プレゼンでは最終投票を行い、皆が上位を目指すことで授業の質が上がった。
<授業内容で改善した方が良い点>
・プレゼンでは、事前に最終投票をすることを伝えていたため、講座生が「一般論」に終始して共感を得ようとするものが多く、独自の持論を展開している人が少なかった。
・講師の方からのフィードバックでは「口調」や「発表の仕方」についてのご指摘をいただけず、(特に2年生に)言葉の乱れや発表態度の悪さが見られた。